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リネージュ2二次創作長編小説16 


アラン・ケイス結盟軍とインナドリル傭兵軍隊ダークエルフ




アラン・ケイス血盟軍、インナドリル傭兵軍隊の両隊長の合図により両軍が激しく動き出した。

アラン・ケイス血盟軍、弓部隊の弓が一斉に放たれた。

敵軍の中に1000本 の矢が雨のように降っていった。

当たったのかどうか判らないが、続けざまに弓の第二掃射が放たれた。

数人が倒れたように思えた。

アラン血盟軍の前衛部隊のファイター達も槍と剣を振り上げインナドリル軍に向かっていく。

アラン血盟軍とインナドリル軍が激しくぶつかり合い両軍が入り乱れ交差した。

たちまち両軍の数人がバタバタと倒れていく。

『怯むなー!道を抉じ開けろー!』

『何がなんでもここを通すなー!』

両軍の隊長は槍と剣を振り回し自軍の士気を昂らせた。

そこここで剣と剣とがぶつかり合う鈍い金属音や悲鳴や叫び声が聞こえていた。

インナドリル軍の傭兵である身体の大きなオーク種族の進撃は物凄かった。

オーク種族の足は止まることなく、アラン・ケイス軍のファイター達を蹴散らしながら、後方支援部隊のメイジ達目掛けて突進していた。

そんな状況のなか、アラン血盟軍の中にいたサラは最後方のヒーラー達メイジ部隊の中にいた。

サラは初めて目の当たりにする戦争に恐怖していた。

サラのすぐ隣にはアンジェリカがいた。

『あなたは此処から動いちゃ駄目よ』

『はい』

サラはアンジェリカに言われるまま、その場で戦闘の成り行きを見ていることしか出来なかった。

他の魔法支援職のヒーラーを始め他のメイジ達は自分の出来る事を的確にこなしていた。

前の方では相変わらず剣と槍が入り乱れていた。

その中から敵軍の数人のオークが乱闘を抜けて後方のメイジ達に襲い掛かってきた。

メイジ達は慌てる事無くシールド(盾)に身を隠し剣を前に突き出した。

そんな中、インナドリル軍オークの一人がヒーラー職の女メイジに襲い掛かっていった。

そして敵のオークの突き出した剣が女メイジのシールドを弾き飛ばし腹に大きな剣を突き刺した。

女メイジの腹部から背中までオークの突き刺した剣の刃先が貫いた。

女メイジは地面に踞り、そのまま動かなくなった。

もう一人のオークはサラの傍にいたヒーラーのアンジェリカに襲い掛かってきた。

アンジェリカはシールドに身を隠しながら、剣を前に突き出して身構えた。

『サラ!逃げて!』

サラを見てアンジェリカが叫んだその時、オークの大型剣がアンジェリカに振り下ろされた。

アンジェリカは盾で防御したがオークの剣の破壊力は凄まじく、もの凄い金属音がしてアンジェリカは軽く弾き飛ばされた。

その光景を見ていたサラは恐怖の中、アンジェリカを助けようと無我夢中でアンジェリカを襲ったオークに魔法攻撃ハリケーンを放った。

オークは倒れたアンジェリカに剣を突き刺そうとしたその時、サラの放ったハリケーンをまともにくらい、いともあっけなく弾き飛ばされた。

そして、その倒れたオークを別の男のメイジが剣で突き刺した。

倒れたオークは絶命したが、別のオークが倒れた仲間のオークを突き刺した男のメイジに剣を突き出した。

オークの剣が男のメイジの胸に突き刺さった。

男のメイジは、そのまま倒れて動かなかった。

サラは男のメイジを殺したオークにハリケーンを放った。

魔法攻撃に対し耐性の弱いオークはサラの魔法攻撃をまともに食らい呆気なく倒れた。

サラはそれをきっかけに前方の乱闘を掻い潜り、後方のメイジ達に次々と襲い掛かって来る敵兵にハリケーンを浴びせた。

サラ達の少し前にいたソーサラーやスペルハウラー魔法攻撃隊が後方支援のヒーラー部隊に襲い掛かってくるオーク達に総攻撃をかけ始めた。

前衛部隊のファイター達もメイジ達を守る為に後方へ来ていた。

アラン血盟軍隊長は、遥か前方で槍を振り回し屈強な体を持つオークたちを次々に倒していた。

そんな状況のなか、敵軍インナドリル軍の数が明らかに減っていた。

乱闘の中、インナドリル軍隊長ラングレィの元へ副隊長グレッドがやってきた。

『ラングレィ隊長!』

副隊長グレッドがアラン血盟軍の攻撃をはね除けながらラングレィの傍に来た。

『おぉ!グレッドか!』

ラングレィがアラン軍の一人を剣で突き刺したところだった。

『隊長!このままでは我々は全滅してしまいます!奴等の魔法攻撃部隊の数が多すぎます。奴等を潰す事が出来ない限り、我々に勝ち目はありません!ここは一度撤退して弓部隊を増援しましょう!』

『うむ…確かに攻撃魔法を封じなければな!攻撃魔法部隊の数がこれ程いたとは…敵に尻を見せたくはないが、仕方ない!一度撤退しよう!ただし、撤退する前にギランへ伝令を飛ばせ!ギランへ続く道の所々に弓部隊の小隊を配置するように伝えろ!そして敵のメイジ達、特に魔法攻撃部隊を根絶やしにするように伝えるんだ!』

『はっ!!』

グレッドはラングレィ隊長の命令通りワイバーンを使い伝令をギランへと飛ばした。

両軍の戦いは4時間に及んだ。

アラン・ケイス血盟軍は前衛部隊のファイターを800人程失い後方支援部隊のメイジを200人失っていた。

インナドリル軍は剣を交えながらもジリジリと撤退しつつあった。

この時、インナドリル軍の残存兵は1600人程しか残っていなかった。

そしてついにラングレイ隊長の退却命令が出たのだった。

インナドリル軍は全滅を恐れ逃げるように退却していった。

アラン血盟軍は徐々に撤退していくインナドリル軍を見て勝利の雄叫びをあげた。

アラン軍隊長は退却していくインナドリル軍を見ながら息を切らしたまま大きく溜息をついた。

辺りを見渡せば倒れた自軍の兵とインナドリル軍の兵が所々で絶命していた。

アラン・ケイスは、その時ほんの一瞬だけ目の前が暗くなるのを感じた。

一睡もしていないアランは、かなり疲れを感じていた。

それでも、自慢の槍を背中に括りつけアランは両手で顔を叩き自らに気合を入れた。




その後、アラン隊長は自軍の比較的軽傷の者達を集め、これからのギランでの戦争に参戦出来るのか、それぞれの意思を確認した。

軽傷を負った者達全てがギラン奪還に意欲を露にしていたのだった。

そして重傷者はストライダーに乗せ、取りあえずギランまで行く事になった。

最後に命を落とした者達の名前を確認してそのまま荒れ地に丁寧に葬っていった。

『メイジ達がかなり殺られたな…』

アラン隊長は手を合わせながら一人呟いた。

しかし、ヒーラー、バッファ達が多く殺られている中、同じメイジでも攻撃魔法部隊には一人も犠牲者はいなかった。
あの敵軍……さては攻撃魔法部隊には手も足も出なかったのか…?。

オーク人種は魔法耐性に劣るとは聞いていたが俺が思っている以上に魔法には弱いというのか…?

剣士同士の闘いには優れた防御力と攻撃力があるというのに…。

アランは考えていた。

奴等、このまま大人しく引き下がるだろうか?

いや…恐らく次の一手を準備しているに違いない。

だとすると…

攻撃魔法部隊に苦戦を強いられたのだから、次はメイジ達を集中的に狙ってくるかも知れん。

奴等の部隊には弓兵がいなかった。敵に弓部隊がいたら…状況は変わっていたかもしれん。奴等我が軍にこれ程攻撃魔法部隊がいると思わなかったのだろう。

メイジ達だけを狙うなら弓がかなり有効な攻撃になるだろう。

アラン隊長はすぐに隊列を組み直す事にした。前衛隊を左右に配置して中央にメイジ達を挟むようにした陣形で支援魔法部隊の前後左右のガードを固めるように指示した。

そして、戦死した仲間を全て手厚く葬り、隊列を組み直し出発する頃には太陽は大きく傾き、夕陽が荒れ地を朱色に染めていた。

アラン・ケイス血命軍隊長は出発の合図を出そうとした。

そこでアランは、ふとサラの事を思い出した。

あの娘は無事だったんだろうか…戦死者の中には居なかった。アンジェリカの名前も無かった…。

アランは前の方にいたメイジの一人にアンジェリカとサラを見掛けたか聞いてみた。

『確か、アンジェリカは後ろの方にいたと思います。ダークエルフの若い娘と一緒にいましたよ。あのスペルハウラーの娘が私達後方支援隊の中に居てくれて助かりましたよ。あの娘がいなかったら私も死んでいたかもしれません…』

女メイジのプロフィットが言った。

それを聞いたアランは、傍にいた部下にアンジェリカとダークエルフの若い娘を探して此処に連れてきてほしい、と告げた。

ほどなくして、アランの部下がアンジェリカとサラを連れてきた。

ダークエルフのサラは肩を震わせ、しゃくりあげながら泣いていた。

アンジェリカは寄り添うようにサラの身体を支えていた。

アンジェリカはアランを見つめ敬意を表し頭を下げた。

アランは一歩前へ出た。

『アンジェリカ、無事でよかった…』

アランはボロボロになったアンジェリカのローブを見ていた。

『サラが助けてくれたのよ…この娘がいなかったら…私は間違いなく死んでいたわ…』

アランは肩を震わせながら泣いているサラの傍に行き、両手で優しく肩を抱いた。

サラの哀しげな泣き声と身体の震えがアランの身体に伝わってきた。

『サラ…貴女が無事で良かった。こんな戦闘に巻き込んでしまってすまなかった。しかし貴女のお陰で我が軍の何名かの命が救われた。礼を言わせて頂きたい。ありがとう』

アランは敬意を表し頭を下げた。

しかし、サラは涙をボロボロと流しながらその場に座り込んでしまった。アンジェリカがサラを抱き締めて慰めの言葉をかけた。

『…私……私…人を殺しちゃった…私…人殺しになっちゃった』

サラはガタガタ震えていた。

『大丈夫よサラ…これは戦争なの。皆、死ぬのは覚悟しているわ。敵の兵士だって同じ考えのはずよ。貴女は本能的に自分を守っていただけなの。自分を危険から守る…それは当然の行為でしょ?それに…貴女のお陰で私も他の皆も助かったわ。貴女は私達を助けてくれたの。貴女は人助けをしたのよ。だから…けして悪い方に考えないでほしいの…』

サラは泣きながらアンジェリカの言葉に、じっと耳を傾けていた。

『サラ、貴女に辛い思いをさせてしまった事を許して欲しい。しかし自分のしたことを後悔しないで欲しい。何故なら貴女は私の妻アンジェリカと多くの仲間の命を助けてくれたのだから…。心から感謝している。ありがとう』

アラン・ケイス軍隊長はサラに感謝の意を表した。

そしてメイジ達からも、沢山のありがとうの言葉を貰ったサラは、ほんの少し気持ちが楽になったのだった。

そして、赤く染まっていた荒れ地は次第に闇へと移ろうとしていた。

アラン隊長は皆に出発の合図を出した。

『よし!そろそろ出発する!ギラン到着は、この先何も障害が無ければ明日の夜になるだろう。本来は、明日の朝にギランへ着いて準備を整えて、インナドリル軍と交戦する予定だったが、今日の予想外の敵の待ち伏せに合い身体を休める時間も無くなった。申し訳ないが、ギランでは各々が出来うる最良の戦いをして欲しい!』

アラン血盟軍隊長はそれだけ言い出発の合図をした。そしてメイジ達を真ん中に、左右両脇をファイターで護衛する隊列のままアラン・ケイス血盟軍は静かに動き出した。


一方、各所からギランへ続く道の所々に、インナドリル軍隊長ラングレィの伝令指示により数十人程のギラン、インナドリル軍の傭兵弓部隊が闇に潜んで展開していた。

その内の一小隊、50人は荒れ地からギランへ続く道の暗闇に潜んでいた。

『こんなに暗くちゃ誰がメイジだか判りゃしねえな。おまけに何時来るか判らない軍隊をどう見分けりゃいいんだ』

弓兵ダークエルフ、ファントムレンジャーの一人が誰にともなく愚痴を吐いていた。

と、その時、遠くから地響きの様な音が聞こえてきた。

『やっと来たか?』

別の弓兵が小声で呟いた。

そして、各々が攻撃の準備に入った。しかし、暫くすると地を揺るがす程の地響きは次第に小さくなり消えていった。

ギラン軍の弓小隊は、次第に消えていった地響きを、何処かの軍隊が道を外れて行ってしまったのだと思い込んでしまった。

『おいおい!奴等何処行った?この辺りにはギランへ通じる道は此処しか無い筈だろ?それとも別に抜け道でもあるのか?だとしたら…俺達は、とんでもない失態をした事になるぞ!』

弓兵達はざわめき始めた。


アラン・ケイス血盟軍隊長は、更なる敵の待ち伏せを警戒していた。

そしてアラン血盟軍は、あと少しで荒れ地を抜けるというところで、先頭を走るアランが徐々にスピードを落として止まった。

アラン血盟軍は長い隊列を組んでいたため、先頭が止まっても最後部が止まるまで時間差があった。

そして、先頭から徐々にスピードを落として小さくなっていくストライダーの足音を、アラン血盟軍を待ち伏せしていたギラン、インナドリル傭兵弓部隊はアラン血盟軍が道を逸れていったのだと勘違いしていたのだった。

アランはギランへ続く荒れ地の出口が一つしかなく、その出口が狭い事を知っていた。

『前衛隊を半数だけ前に集めてくれないか』

アラン隊長は後続のファイター達に声をかけた。

『残りの前衛部隊は、そのままメイジ達の護衛を頼む。彼等、後方支援の協力が無ければ我々前衛隊は100%の力は出せないからな』

そう言いながら、アランは遥か前方の暗闇を見つめた。

程なくして、前衛部隊の半数程のファイター達がアランの前に集まった。

『皆聞いてくれ。あと少しでギランへ続く荒れ地の出口がある。その出口は、とても狭くなっていて切通になっている。そこで、俺の勘なんだが、またインナドリル兵が待ち伏せているような気がしてな。奴等、我が軍の魔法攻撃部隊のメイジ達に、かなりやられたからな。また待ち伏せするとなると、この先の荒れ地の出口は格好の場所になると思うんだ。そして奴等はメイジ達を狙ってくると思う』

前衛部隊のファイター達は黙ってアランの言葉を聞いていた。

『荒れ地の出口は狭い上に切通になっている。そして弓兵には絶好の攻撃場所になっている。奴等がメイジ達を狙うとしたら弓兵を繰り出してくる筈だ。まぁ、今は夜だから奴等には誰がメイジなのかファイターなのか解らん筈だ。そこで俺達前衛部隊が囮となり先に出口へ向かう。奴等が待ち伏せていれば、何等かの動きがあるはずだ。仮に何も無くても、前衛隊は安全確保の為、周囲の警戒を怠らぬ様にしてほしい』

ファイター達は、それぞれ力強く返事をして前衛囮部隊は全員が剣とシールドを持ち荒れ地の出口へと向かっていった。

一方、荒れ地の出口で待ち伏せていたギラン兵弓部隊50人は、敵軍が違う道へ行ったものと思い込み、右往左往の大騒ぎになっていた。

『おい!誰か地図を持ってきてくれ!灯りも欲しい!他に道なんか無いはずだ』

インナドリルの寄せ集め傭兵弓部隊は、暗闇で灯りを使ったり大声で叫ぶなど、大失態を演じていた。

これがアラン血盟軍には願ってもない事だった。

先頭を走るアランは、ギラン兵の灯した灯りを見逃さなかった。

『とまれ、止まれ!!』

アランは両手を拡げて後続の者に止まるよう合図を出した。

『やはり待ち伏せていたか…』

アランが呟いた。

『隊長、奴等インナドリル兵ですかね?』

傍にいたエルフファイターがアランに問いかけた。

『まず間違いないだろうな』

アランは顎を擦りながら応えた。

『恐らく、奴等は弓兵だと思う。そしてメイジ達を狙ってくるだろう』

アランは、大分延びた自分の顎髭を触るように顎を撫でていた。

アラン自身かなりの疲労が溜まっていた。

今、休憩をとったら五分もしないうちに寝てしまうだろう。

他の皆も同じだろう。

早くギランへ着いて、皆を少しでも休ませたいと思っていた。

アランは両手で自分の顔を叩き気合いをいれた。

『皆疲れていると思うが聞いてくれ。ギランまであと少しなんだが、この先の荒れ地出口の所で敵ギラン兵が待ち伏せしていると思われる。ギランへ行くにはこの先の荒れ地出口しかない!俺達はそこを強行突破する!そして奴等を倒し後続部隊の安全を確保する!』

アラン・ケイス血盟軍隊長の気合いの入った言葉に前衛部隊、ファイター達の力強い返事が アラン隊長に返ってきた。

『皆疲れているのにすまない。私は皆が無事に此処を抜けられるよう願っている』

アランは皆に労いの言葉をかけたのだった。

アラン血盟軍前衛隊は荒れ地の出口まで7~800メートル手前にいた。

そして、その前衛隊から更に後方数百メートルの所にメイジ達がファイター達に囲まれて待機していた。

『敵は弓部隊が多いと思うが攻撃魔法隊やファイター達も居るかも知れん。各々が最善な闘いをしてほしい。皆の無事を祈る』

アランは、それだけ言って前方の暗闇に目を向けた。

そして突撃の合図を出した。

『よし!いくぞ!』

アランを先頭に鎧で固められたストライダーに跨がりアラン血盟軍前衛隊は荒れ地出口に向かい動き出した。




暗闇に約2000人のアラン・ケイス血盟軍を乗せたストライダー達の足音が地響きとなり辺りの空気を震わせた。

インナドリル軍の一人が、その音に気が付いた。

『おい!皆静かにしろ!静かにしろ!!!奴等戻って来たんじゃねぇか?』

皆がそれを聞いて静まり返った。

徐々に地響きは大きくなっていった。

『皆!元の配置に着け!!すぐに弓の準備をしろ!モタモタするなよ!』

インナドリル弓兵達は、すぐに矢の準備をして荒れ地の出口の道を見下ろす場所に着き、矢を構えた時にはアラン血盟軍は目の前に迫っていた。

『準備ができ次第矢を放てー!!』

インナドリル軍、弓兵のリーダー格の一人が叫んだ。

インナドリル傭兵弓部隊は、それぞれがバラバラに矢を放った。

アラン血盟軍、前衛部隊は皆が全て盾を頭の上に翳していた。

インナドリル弓部隊が放った矢は、数本がアラン軍前衛部隊の数人のシールドに当たっただけで、残りの矢は虚しく地面に突き刺さっただけだった。

先頭のアラン・ケイス血盟軍隊長は、荒れ地の出口に差し掛かった。

ガッ、ガッ、ガッと数本の矢がアランのシールドに当たった。

しかしアランは怯むことなく、突き進んだ。

そして切通の上に上がる道を見つけた。

『お前たちは左へいけー!』

そう言いながらアランは迷わずその切通の右側の道をストライダーで駈け上がっていった。

反対側の方にもアラン軍が駆け上がっていった。

インナドリル軍傭兵弓部隊は、アラン血盟軍の圧倒的人数に怖じけずき、それ以上戦うことなく皆バラバラに逃げていった。

こうしてアラン血盟軍の一方的勝利により、ギランへ繋がる荒れ地出口の道の安全は確保された。

そして、アラン・ケイス血盟軍は荒れ地を抜け、ギランへ向かった。

大軍隊アラン血盟軍と行動を共にしている、サラは後方支援部隊のメイジ達の中にいた。

睡眠は愚か、休憩も殆んどとらずにここまで来てサラの疲労は限界にきていた。

睡魔に襲われながら、何度もストライダーから落ちそうになった。

しかし、それはサラだけではなかった。

血盟軍の中でも疲労を隠せない者達は沢山いた。

アラン・ケイス自身も、かなりの疲労感があった。

二度に渡るギラン軍の待ち伏せはアラン血盟軍にとって、過酷を強いられるものとなった。

そして、後に悲劇が待ち受けているとはこの時誰も考えてはいなかった。


続く…


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テーマ : 二次創作
ジャンル : 小説・文学

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