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満月の夜に…


想い巡らせそわそわと

満ちゆく月は私の心

少し欠けてる綺麗な月は

幾を待ちわびる十三夜月


傘をかぶったお月様

秋の夜空をおぼろげに

瞳に映る小望月

幾は近しと告げる月


想いを胸に手を添えて

あなたに告げたい胸のうち

逸る心を落ち着かせ

幾は満ちたと丸い望月


ベンチであなたの触れた指先

寒くはないかと呟くあなた

私の肩を抱き寄せて

二つの影は一つになった…



途切れた夢の夜間飛行

開けたままの窓から冷たい風

目を覚ました私の顔を

愛猫の鼻がつついてた…


満ちゆく月は私の心

月が満ちれば想いを遂げて

想い遂げれば欠けることなく

あなたを照らす月になりたい…





(*´∇`)ノ ヤフー♪

今朝は、昨日より冷たい風が部屋に入り込んでます♪

冬に備えて身体を慣らす中の秋♪

秋晴の気持ちの良い朝です(*´-`)


今回の、物語のような歌詞のような詩は、私の夢をモチーフに満月の夜に想いを遂げようと心に誓う女性が、夢の中でリハーサル、というシチュエーションであります(*^^*)b


「あなたを照らす月になりたい」

歯の浮くような台詞ですが、詩の世界なのでお気になさらずに(⊃∀`* )♪

でも、こういった気持ちを持つ女性、男性もいらっしゃると思われます。(*-ω-)ウンウン


十月一日は中秋の名月であります♪

満月過ぎればためらい出てくる十六夜月

月はまだ出ぬかと待ちわびる立待月

待ちわび疲れて座って月の出を待つ居待月

待っても中々出ない月を寝転がって待つ寝待月

夜更けに顔を出す更待月

やがて半分になる下弦の月

夜明けの空にか細い有明月が出る頃には、秋も深まり晩秋へと向かいます(*^^*)

秋が深まるにつれ、月の出方も遅くなり欠けてゆく月を楽しみましょう(*^^*)b


今日の一首♪

満ち欠けの月に重ねる人の夢描き欠けつつ満たされ消され


ではこのへんで♪

今回もお付き合い
ありがとうございました♪

また来てね♪(@^^)/~~~


今回の選曲♪
【月のしずく】

【月の砂漠】山崎ハコ
忘れられない童謡です…
ハコさんの声がこの歌にぴったり♪
王子さまとお姫さまは二人だけで何処へ行くのでしょうか…
(´ノω;`)ウルウル

【織江の唄】山崎ハコ
。・(つд`。)・。ピエン…

いつも応援ありがとうございます♪
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テーマ : 詩・ことば
ジャンル : 小説・文学

光る朝…


長月の静かな朝の晴れた空に雲は無く

開けた窓から忍び込む爽やかな秋

朝露は車を濡らし葉を濡らし

朝陽に光る葉の雫は儚い花のように落ちた


季節は初秋から中秋へと変わりながら
晩秋へと向かう

自然と共に日々を歩み

季節に目を向け歳を重ね

遅くとも早くとも

何れは朽ちるこの身…

月は満ちゆき中秋の名月も近い…

秋には綺麗な月になり

冬には綺麗な星となり

春には綺麗な花となり

それほど長くもない人生に

輝き、花を咲かせることができるなら

それも幸せと言えるのだろう…



美香。。。



短歌二首

秋晴の群青の空果てしなく夢も膨らみ望み果て無き

朝露の穂先零れる露時雨この儚さに知る美しさ



俳句

秋の朝時告げる鐘空清く


美香。。。



どもども(*´∇`)ノ♪

横浜は、久しぶりの快晴♪

涼しく気持ちの良い朝です(*´-`)

さっきゴミ捨てに外に出たら、街路樹の下に生えてる雑草の葉が朝露に濡れて朝陽にキラキラ輝いていました。

ただの雑草、されど雑草であります♪

自然界の分け隔てのない美しさ♪

私たち人間も自然界の一部ですからね♪

どんな人でも輝けるはず(*^^*)b

時々、輝こうとしてる人を蹴落とす人もいますけどね(^-^;

自然界にも、縄張り争いや権力争いなど、それに近いものがあるから蹴落とされるのも自然の行為?
人間の世界には「妬み嫉み」という感情があるので自然の行為とは違うのでしょうね(*^^*)b

妬みは、相手が羨ましくて憎らしく思うこと。
嫉みは、相手が羨ましくて悔しがること。

正直、私にも思い当たることはあります(笑)

若い男の子が女装すると、綺麗で可愛いのには嫉妬する(笑)

鈴木福君の女装には萌えたけど(*´-`)

脱線しました😃💦

社会でも、のしあがってくる部下を憎らしいから蹴落とす上司。こんなものは、単なる虐めです、やっかみです。

出る杭は打たれる、ですよね(^-^;


昨日とは違う今日、今日とは違う明日。
日々、世界は変わりながら動いています。
その中にいる私たちも、日々変わりながら生きているので、どんな人にも輝くチャンスはあるはずです♪

その時期を見逃さなければ…だけどね(笑)


今朝、時刻が七時に変わったとき、通りすぎる車の音も途切れ、テレビも着けていなかった私の耳に一瞬静寂が訪れたとき、微かに聞こえた除夜の鐘の音と同じ「ゴ~ン」という鐘の音。
絶妙なタイミングで聞こえたのであります♪

今日は良いことあるのかな(人´ з`*)♪ルンルン

鐘の音が聞こえたのを、思い付きの俳句として詠みました♪

今日は全国的にお天気なのかな…と思い天気予報を見たら、新潟と札幌が傘マーク付いていました(^-^;

でも、次第に晴れるそうですね♪

週明け月曜日。
皆様、良い一日をお過ごしくださいね♪

では、このへんで♪

今日も最後までお付き合い
ありがとうございました♪

また来てね♪(@^^)/~~~

今回の選曲♪
【365日の紙飛行機】AKB48

【めぐる季節】井上あずみ
魔女の宅急便挿入歌♪
歌詞は動画のコメント欄上から
7つ目にありますよ~♪

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袖時雨…



短歌


長雨を見つめて滲む袖時雨面影霞む灰色の空


ままならぬ事の多かれ少なかれ耐えるこの身に袖の時雨よ



俳句

濡れた空苔むす想起袖時雨


都々逸

夢は儚き戻らぬ過去の
繋ぐ姉の手袖時雨



折句

そ)空は夏から秋色に変わり
で)電話の向こうに母の声
し)時雨れる秋の濡れた空に
ぐ)愚図る瞳に映る雨
れ)霊犀に零れて染みた袖時雨


霊犀(れいさい)人の意思、心と心が通じ合うことのたとえ。




(*´∇`)ノ ヤフー♪

秋の長雨が続きますね♪

涼しいのは私には有り難いことですが、お日様も少しは顔を出してくれないと日照不足になってしまいます。
秋の夜、澄みわたる空のお月様も見上げたいところです♪

今回のお題として取り上げた「袖時雨」。

袖に零れ落ちた涙を「時雨」に例えたものであります。

袖時雨の折句と詩は、もしかしたら後から追記するかもしれません(*^^*)b

静かな夜じゃないと雑念で思い浮かびません(笑)
邪念(淫らな情念)が多いのかも(^-^;

もう暫く雨が続くのでしょうか…

季節の変わり目、とかく秋は気持ちの落ち込みや日が短くなるのと長雨で、日照不足からくる体調不良もあるようです。

私は四季の中で秋の季節が一番好きなせいか、持病以外の不調はありません。

せめてお日様が出てくれれば、気持ちも秋空のように晴れることを願いつつ、終わりにしたいと思います。


今回もお付き合い
ありがとうございました♪

また来てね♪(@^^)/~~~

今回の選曲♪
【海辺の恋】小掠佳


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心変わり…


物干し竿の夏服を揺らす秋風に
肩を震わすあなたを抱き寄せた


私と一緒に過ごした月日…


私の喜怒哀楽を知り尽くしたあなたは
私の移り気に少し疲れた様子…


私と想い出を育んだあなた…

肩に触れれば一つ想い出閉じ込めて

胸に顔を埋めれば二つ想い出閉じ込めて

私と重なった夏の想い出…



巡る季節に形を変え

人の気持ちも移り行く…


あなたとの想い出は大切に仕舞っておくよ…

また来年、きっと逢えるよね?


そんな私の言葉に諦めたのか

あなたは私の手を離れていった…



一時の私の夏の想い出は眠りについた


昨年出会った若い君に

身体を重ねたわたし…


秋の心地好い風に身を委せ

君と育むこれからの季節…

私と新しい想い出を作っていこうね

来年の衣替えが来るときまで…



そんなことを思いながら

一月遅れの夏が訪れた衣装ケースを

私は押入れに閉じ込めた…


またね、私のお気に入りのTシャツ…

おやすみ、夏の服たち…




(*´∇`)ノ ヤフー♪

お彼岸も過ぎ、めっきり秋らしくなりました♪

なんて心地好いのでしょう(*´-`)

今回の記事、本当は昨日更新するはずだったのですが…(^^;

夜が明けてしまいました(*´σー`)エヘヘ

なんとも心地好い夜だったので、快適な眠りと書いて快眠だったのであります♪

横浜の外れにある田舎町の、今朝の私の部屋の温度は20度。

外の気温は18~19度かな…。

涼しいです(ノ≧∀≦)ノ ヤホー♪


秋の季節にウキウキなワタクシ♪

ちょっとだけ衣替えをしたのであります。

夏の想い出に「また来年♪」と暫しのお別れ。

まぁ…、私の場合、Tシャツが半袖か長袖かの違いだけなんですけど( *´艸`)

秋服さんいらっしゃーい♪みたいなノリで衣替え、なのであります(*^-^)

一気に気温が下がったから、今年の紅葉は綺麗に色付くのかな♪

風景写真を撮っていらっしゃる方々のブログを楽しみに待つワタクシなのであります♪

自分では外出できないのでヽ(´Д`;)ノ
生紅葉見たいんですけどね…。
今年も、街路樹の銀杏の黄色一色だけかな
(^^;
それでも季節を眼で、心で楽しめるんですけどね♪



美香の思い付き短歌♪

洗濯を終えた夏服秋風に揺れて語らう夏の想い出


美香。。。

今回の選曲♪
【思秋期】岩崎宏美
歌唱力抜群♪
この歌は色んな事を
思い出させてくれますね…。

思秋期をリピートで暫く聴いていたら、泣けてきた( ω-、)
岩崎宏美さんの感情込めた歌唱力のせいなのか…
私の想い出のせいなのか…
歌詞が想い出を誘うのか…
涙が出ちゃう…

ではこのへんで♪

季節の変わり目、風邪など引かないよう
ご注意ください(*^^*)b

今日も最後までお付き合い
ありがとうございました♪

また来てね♪(@^^)/~~~

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天使の階段…


幻想的な夕暮れの、雲の切れ間から降ろされた階段。

虹の橋を渡らなければ行けない世界と同じ世界へ続く階段は

私だけに見えて、私だけが上れる階段…

天使が私にそう言った。


夕暮れの雲はオレンジ色の花が咲いたように光り
近付くにつれて紅くなり、その雲が紅いのは彼岸花の色だとわかった…





私は工藤由美、17才。

極普通の高校生だったけど、ただ一つだけ他の人とは違うところがあったんだ…。

それはね…男の人を好きになれないこと。

他の人には内緒だったけど、私は同性愛者なのだ。

それは中学生になってから自分で気が付いたんだけど、そんなこと誰にも言えないし、誰にも相談できなくてとても辛かった。

私…他の人とは違うんだ、って知ったときはショックだった。

でも、それは自分では変えることができない。

だから、高校に入学して2年生になったとき、後輩の私を可愛がってくれた部活の先輩に「好きです」って、私思い切って告白したの。

私が一年生の時から好きだった優しい先輩。

先輩はビックリしてたけど、その日は何時もと変わらずに部活の指導をしてくれた。

でもね…

次の日から先輩は、私を避けるようになった。

心の何処かでモヤモヤしていたことが現実になっちゃったんだ…。

しかも、それが先輩だけなら我慢できたんだけど…。

部員から私の噂があっという間に広がっちゃった。

メールやLINEに誹謗中傷がたくさん来るようになって、仲の良かった友達が慰めてくれたんだけど、今度はその友達のスマホにも私のスマホに送られてくる意地悪な言葉と同じ言葉が送られてくるようになった。

そんな状況が何日も続いて、仲の良かった友達は学校に来なくなった。

友達に「私のせいで嫌な思いさせてごめんね」ってメール送ったら「由美に関わらなきゃ良かった」って返信が来たんだ…。

それが、私には一番ショックだった。

私が全部いけないんだ、同性を好きになった私が全部いけないんだって思うようになった。

これが女子高なら、同性の先輩に憧れて好きになることもあると思う。

でも、私の学校は男女共学。

女子の恋愛対象は、ほぼ男なんだ。

よく言われたのが、普通は女は男を好きになるし、男は女を好きになるもんだ。じゃなきゃ子供だって出来ないんだぞ、って担任にも他の人にも言われた。

ただ、保健室の先生だけは私の気持ちを分かってくれてたの。

辛いときは、いつでも私のところに来るんだよって言ってくれてた。

でも、私…その時は…もう限界だった。

数こそ減ったけど、誹謗中傷は途絶えることは無かったんだ。

友達の親から私の親のところに電話が来て、私のせいで娘が学校で虐めの対象になった、って言われたみたい。

ただ好きになった人が同性の人っていうだけなのに…。

それがそんなにイケないことなの?

普通って何?

私が全部いけないの?

私、何にも悪いことなんてしてないじゃん!

そんなことが家を飛び出した私の頭の中をグルグル渦巻いてた。




本当は…私凄い後悔してる。

夕暮れの雲の切れ間から降ろされた階段を上りながら…。

飛び降りる気持ちなんか無かったのに。

保健室の先生の所に行けば良かったとか…

お母さんを悲しませちゃったこととか…

大人になれば良いことだってあるはずなのに…

後悔しても遅いんだけどね…。


あれから四十九日目。

学校は何時もと変わらない授業をしていた。

登校していなかった友達も授業を受けていて、私の机には花が置かれて寂しそうにしていた。

スマホも木っ端微塵に壊れていて、嫌な思いでも全部消えた。

保健室の先生と、登校していなかった友達が泣いてくれていたことが、私の…せめてもの癒しだった。



雲の上には一面の彼岸花。

彼岸花の花言葉を思い出しながら、一面に咲く彼岸花の中を私は天使の後について歩いていった。


おしまい。。。


今日の選曲
【帰らざる日々】谷村新司



(*´∇`)ノどもです♪

私の体験も含め、誹謗中傷撲滅として書きました。

ちょっと重たい内容ですが、何時までも無くならないSNS上での心無い誹謗中傷。

批判は考え方の違いから、あって当然の事だとワタクシ思います。

誹謗中傷は一方通行のズルい虐めです。

拡散影響力のある人が、他の人を嘘で扇動する。これはあの国のお得意芸です。
その嘘は日本に対しての誹謗中傷と言ってもいい、事実をねじ曲げて日本を悪者にして国が国民を扇動する。

こんなものは批判ではなく嘘を事実にしようとしてるだけ。

時々「批判するのはよくない」という方もいらっしゃいますが、嘘を広めようとしている人に、私は同調できません。

フェイク情報に乗せられちゃう人、フェイク情報と知りながら乗っちゃう人。

これは儲かるかも、と、フェイクと知りながら乗っちゃう人。分かりやすく言えば品薄を見込んで転売する人。

転売自体を批判しているわけではありませんのでご理解を。

つい先日もありましたよね。トイレットペーパーやマスクの転売。

豚を虎だと言い張って、扇動に煽られ豚を豚だと思っていた人も「もしかしたら虎かも」と豚を見て言っちゃう人もいるはずです。

そして豚を豚だと正論を言っている人を誹謗中傷でこけ下ろす。

自衛隊員の目の前で「人ごろし」という方々が正にそれ。

批判と誹謗中傷の区別のつかない人がいるのは事実です。

テレビや新聞等でも、印象の悪いところだけ切り取って、国民に印象操作をするのも、事実を知りながら悪いところだけを避難する、豚を虎だと言い張るメディア。

印象操作、デマを見抜く力は批判する事だと思います。

誹謗中傷は、その人に対して憎しみも嫌悪感も無い顔も知らない、という人が殆どでしょう。そうは思ってなくても、面白そうだから乗っちゃえ、という人が多いはずです。

芸能人にもお見かけしますね。事実を知らないで扇動に煽られていた方々。

顔が見えないネットは尚更です。

面白そうだから乗っちゃえ、という方は単にその情報に扇動されてるだけだと思います。

批判はあるべきものだと思います。

誹謗中傷はあってはならないものです。


言葉には、人を操る力があります。

時には人を傷付け心を壊してしまうこともあります。

相手を侮辱して貶める行為は慎みたいですね(*^^*)b

ねっ、隣国さん♪
⬆⬆⬆
あっ、これは批判ですからね( *´艸`)



では、このへんで♪

今日も最後までお付き合い
ありがとうございました♪

また来てね♪(@^^)/~~~

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人間になった猫…(二つの心)


前回のあらすじ。

桜木涼子は、姉と義兄が経営する動物病院で、12年前の動物愛護センターでの出会いを含めると、三度、松原良樹と顔を合わせた。
姉と義兄が経営する動物病院に、毎月必ず保護猫、保護犬の寄付金を募金箱に入れて、通い慣れている良樹に小さな運命を感じ、興味を持ち始める涼子だった。

では、続きをどうぞ♪(*・∀・)つ


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


動物病院の待合室で良樹に抱かれている娘を見つめる涼子は、ふと気付いたように壁に掛かっている時計を見た。
時計の針は12時半少し手前を指していた。

『あら、もうこんな時間になっちゃった。戻ってお昼ご飯食べなきゃ。
お姉ちゃん、義兄さん、仕事終わったらすぐに美奈子迎えに来るね。それまで美奈子のこと、お願いします』

『分かってる。和真と遊んでるから心配ないよ。早く戻ってご飯食べちゃいな』

涼子の姉と義兄は仲良く並んで涼子に笑顔を見せた。

その二人の姿に亡き夫と自分を重ねる涼子。

そして、良樹に抱かれている娘の美奈子に近付くと、美奈子は良樹に抱かれたまま眠っていた。

涼子は美奈子の頭を撫でると、良樹と目を合わせた。

『あの…私、駅前のショッピングモールでペットショップに勤めています。猫ちゃん引き取ってくださると言うことなので猫グッズ揃えるときは声かけてください…』

俯き加減で照れくさそうに良樹を見る涼子。

『はい、では遠慮なく声かけさせていただきます』

笑顔の可愛い涼子に照れ笑いを浮かべる良樹だった。

『じゃあ、お姉ちゃん、行ってくるね』

そう言って、いそいそと出ていった涼子を見送る良樹を見て、涼子の姉と義兄は顔を見合わせた。

『なぁ、雪枝…もしかしたらあの二人、もしかするんじゃないかな…』

涼子の姉の夫、和幸が妻の雪枝に耳打ちした。

『ふふっ、あなたも感じたんだ、あの二人のこと。
もしかするかもしれないね。歳は涼子と離れてるようだけど松原さん誠実そうだから。涼子、誠実な人に弱いんだよ』

和幸と雪枝は、嬉しそうに耳打ちをしていた。

涼子が出ていったドアを暫く見つめていた良樹。

ふと我に返ったように、美奈子を持ち上げるように抱き直して振り返ると、夫妻が意味ありげな笑顔で良樹を見ていた。

すぐに笑顔の意味を察した良樹。

『じ、じゃあ俺も帰ります。家に帰って着替えてラーメン食べに行かないと…』

そう言って、良樹は美奈子をそっと雪枝に預けるのだった。

『では、明日仕事の帰りに白猫引き取りにお伺いします。
後でペットキャリー持ってきますので、何処か隅っこに置いといてもらっていいですか?』

『ぜんぜん構いませんよ。
仕事終わって家に帰ってから、またここに来るのも大変でしょうから。
もしペットキャリーが壊れてたりしたらそこのペットショップで涼子ちゃんに選んでもらってください』

動物病院経営夫妻の夫、和幸が満面の笑顔で応えた。

『そうね。ペットキャリーも長年使うと劣化もしますからね。妹に会って二人で選んでみるのも良いかもね。ねっ、あなた』

雪枝もまた満面の笑顔であった。

『そ、そうですね。もし壊れてたら、そういう流れになるかもしれませんね』

『うん、そうしてみてください』

雪枝は笑顔で応えた。



動物病院を出た良樹は、倒れていたはずの自転車が入り口横の自転車置き場に置いてあるのを見て、涼子が自転車置き場に置いてくれたのだろうと思った良樹は、涼子のはにかんだような笑顔を思い浮かべていた。

自転車に股がり走り出すと、たちまち汗が滲み出してきた。

しかし、良樹の頭の中には暑さの不快感より、涼子の笑顔でいっぱいになっていた反面、良樹自身の歳を考えれば、あの笑顔も社交辞令なのかな、等と仕事で営業スマイルと隠れた本音を多く見聞きしてきたせいか、変な思い込みをする良樹の悪い癖だった。

暑い夏の日差しが照りつける中、良樹は汗だくになりながら家に着いた。

エアコンは着けたままだったので、各部屋が程よく冷えていた。

物置代わりとなっている部屋に入り、ミコとブチで使っていたペットキャリーを手に取り、使えるかどうか各所を見ていたら、上の部分のプラスチックの劣化が酷く、押すと簡単にヒビが入った。

『こりゃダメだな…。ケージはどうかな』

ケージは多少塗料が剥がれてはいるが、まだ使えると思った良樹の目に、思わず笑顔にさせる懐かしいものが見えた。

『あれ?ブチのかな…それともミコのか?』

良樹は呟きケージの中に手を入れて落ちていた猫のヒゲを指でつまんだ。

『綺麗に掃除したつもりだったけど、何処かに隠れてたんだな…。かくれんぼの好きだったミコのヒゲかもしれないな』

良樹はそのヒゲを手の中に包み込み、隣の部屋のテレビ前にあるテーブルの上にそっと置いた。

そしてショルダーバッグからカードケースを取り出し、ミコとブチが出窓で並んで写っている写真の上に、そのヒゲを入れた。

『明日、お前達が居た公園から白猫を家に連れてくることにしたよ。
お前達が使っていたケージ、また使わせてもらうからな。お前達の仲間の子供かもしれないから見守ってやってくれ』

良樹はブチとミコが一緒に写っている写真に話しかけるのだった。

良樹は、暫く写真を眺めながら、在りし頃のブチとミコの想い出に浸っていた。

少しの間、二匹を想い出していた良樹は、汚れたTシャツを脱ぎズボンと下着も洗濯機に放り込んでシャワーを浴びて汗を流した。

サッパリした気分でTシャツを着て膝までのハーフパンツを履いてテーブルの横に寝転んだら、あまりの気持ちよさに寝てしまい、起きたときにはオレンジ色の夕陽が部屋を染めていた。

『あらら…寝ちゃったよ。今何時だ?』

時計を見る良樹のお腹が「ぐぅ」と鳴った。

時計の針は午後6時半を指していた。

『腹へったなー。半チャラーメンにするか』

ショルダーバッグを肩にかけ、良樹は家を出た。

夕暮れでも、外は蒸し暑かったが日が照りつけていない分、昼間よりはいくらか楽だった。

自転車で駅前のラーメン屋に向かい、良樹はラーメンと半チャーハンをたいらげた。

コンビニに寄りビール2缶とおつまみ、久しぶりに公園の猫にご飯をあげようとスティック状になっている猫の一回分のカリカリご飯とコミック雑誌を一冊買ってコンビニを出た時には8時を回ろうとしていた。

傍のショッピングモールに目をやる良樹。

昼間の涼子の笑顔が良樹の頭に浮かんだ。

良樹はそれを掻き消すように頭を掻いた。

「50近いオヤジなんか相手にしてくれるわけ無いだろ」

良樹の悪い癖である自虐的な思い込みが始まった。

これが未だに独身である良樹の所以なのだ。

今までにも女性との付き合いのチャンスはたくさんあった筈の良樹。

自分で気付かない悪い癖なのである。

良樹は汗をかかないように、ゆっくり自転車を漕いでいた。

公園の横に差し掛かると、蛍の生息する沼地があるためか、夜になると風向きでヒンヤリとした空気が流れてくるときがある。

この夜も、その冷たい空気を感じた良樹は絶好の夕涼みと思い、自転車を公園の入り口に止めて、今ではベンチの側に街灯が設けられている、ミコと初めて出会った場所のベンチへ腰掛けた。

数分しないうちに茶トラの猫が鳴きながら良樹に近づいてきた。

良樹はコンビニの袋から猫のおやつであるカリカリを取り出し、スティック状の袋を破って手のひらにカリカリおやつを数粒乗せて、行儀よく座っている猫の顔の前に差し出した。

茶トラの猫は、良樹の手を怖がることなくカリカリの匂いを確かめるように嗅いだ後、ガツガツと食べ始めた。

『お前、腹減ってたのか。よし、もっと食え』

そう言って良樹は手のひらにカリカリを多目に乗せたその時だった。

公園の入り口に止めてある自分の自転車の横に女性の姿が見えていた。

子供を抱いているようで、子供の泣き声が聞こえてきた。

良樹の目に、遠目に映る親子連れは紛れもなく涼子と美奈子だった。

思いがけない涼子との出会いに、良樹は大人げなく涼子に向かって大きく手を振った。



涼子は、8時少し前にペットショップでの仕事を終えて、姉に面倒を見てもらっていた娘、美奈子を迎えに行き自宅への道のりを美奈子をベビーカーに乗せて歩いていたとき、公園に差し掛かったところで美奈子が猫に会いたいと愚図りだした。

仕事で疲れていた涼子は早く家に帰りたいと思っていたが、美奈子が泣き止まないのでベビーカーから美奈子を抱き上げてあやしていた時、公園の中の街灯の灯りの中で大きく手を振る人が目に止まった。

すぐ側には特徴のあるマウンテンバイクが止まっていて、その自転車は、昼間に姉の動物病院の入り口横に倒れていた自転車と同じだった。

「あれ?この自転車昼間の…じゃああそこで手を振っているのは…もしかして松原さん?」


二人は、またも思いがけない出会いをするのだった。



続く。。。

今日の選曲♪
【PIECE OF MY WISH】今井美樹


(*´∀)ノどもです♪

今回もちょっと時間掛かっちゃいました😃💦

良樹は、自虐的な悪い癖を持ちながらも、ちょっと積極的に出た良樹。無意識に、と言ってもいいかもしれない(笑)
良樹は、この自分の行動を後で恥じるのである(笑)

しかし、良樹に興味を持った涼子には、良樹の手を振る行為は後に興味から好意に変わっていくのであります♪


次回も皆様のお越しを
心よりお待ちしております(*^^*)

どうぞ次回も宜しくお願い致します♪

今日も最後までお付き合い
ありがとうございました♪

また来てね♪(@^^)/~~~

いつも応援ありがとうございます♪

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一葉の落葉


夜風に涼む私の足元に
木の葉が一枚落ちてきた

枯れている葉でもないのに
枝から離れた木の葉一枚


「落ちるの早いんじゃない?卒業前の転校生みたいね…」


呟く私の横を車が通りすぎた…


歩道と道路の段差に落ちていた葉は
風に煽られ車を追いかけるように見えなくなった

残りの葉も、やがてあの葉と同じ道を辿るのだろう…


移り行く日々の失念…

巡る季節に忘却の彼方…


印象的な、あの木の葉のことも

やがて日々の出来事で

ページを捲るように私の中から追い出されてしまうのだろう…

大切な想い出だけを残しながら…






(*´∇`)ノ ヤフー♪

昨夜、今回の記事を書きながら寝落ち😪

落ちた葉っぱが私を落としたのだろうか…

一枚の葉っぱに誘われた様々な私の想い出

今まで色々なことがあったはずなのに、大切な想い出以外は何れも曖昧な記憶😃💦


…ま、まぁ…きっと他の人たちも同じだろう…
(*-ω-)ウンウン ソウニチガイナイ

などと自分に思い込ませたワタクシ。

街路樹の木の下で、愛猫トマトの好きな猫じゃらしの若い葉っぱを探しながら街路樹の一枚の落葉に想いを寄せた夜♪


もうすぐ街路樹の銀杏の葉で、歩道に黄色い枯れ葉の絨毯が敷かれる♪

秋色に変わっていく空と街路樹…

そして人の装い♪

女性の服は、特に季節に敏感ですよね♪

街路樹の紅葉と共に、歩道にも絹の花が咲くでしょう♪



初デート女心も秋めいて散らばる絹は落葉のように


初デートであれやこれやと着ていく服を引っ張り出し、悩む女性を詠みました♪

今日の選曲はしっとりと(*´-`)
【夢一夜】南こうせつ

今日もおつきあい
ありがとうございました♪

また来てね♪(@^^)/~~~
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テーマ : 詩・想
ジャンル : 小説・文学

白日夢…


音もなく過ぎ行く風

足音が遠退く夏

安堵する私の吐息とともに

開け放った窓から涼風が忍び込んできた

涼やかな風と穏やかな時間の中に

二十年前の私がいた…


詩を書いている貴女の横で

貴女の詩を覗こうとする私…


その光景を見ていた今の私…


ふと目を開けると、目の前で私の髪で遊んでいる愛猫がいた…

愛猫が二十年前の私のように思えた。

ほんの数分の出来事…


「お彼岸…もうすぐだね…忘れてないよ…」

愛猫を抱き締めながら呟いた…


見つめたカレンダーが

風で僅かに揺れていた…



美香。。。




(*´∇`)ノ ヤフー♪

夢のようで夢ではないような…

白日夢のような夢か現か幻なのか…

もうすぐお彼岸だな…というのは確かに思っていた私。

お墓参り行かなきゃ…。


【今日から思い出】Aimer



今日もおつきあい
ありがとうございました♪

また来てね♪(@^^)/~~~

いつも応援ありがとうございます♪

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心を紡ぐ花言葉…


変化しながら移り行く日々

明日への期待あこがれを持ちながらも

人の心は移ろいながら

もの思いに耽ることもある…

そして人は恋慕の情を抱き

温もりを感じながら

幸せを見つけていくのだろう…




【答え合わせー♪】

昨夜答えを書くつもりが、寝てしまいました
🙇💦💦スミマセン

花言葉で紡いだ上記の詩に隠れた花は…

【吾亦紅】であります♪

花言葉
(変化)(移り行く日々)(明日への期待)
(あこがれ)(移ろい)(もの思い)(恋慕)

花名の由来に【吾もこうありたい】という
一説もあるようです(*^^*)b
この歌は、そんな意味も含まれているのでしょうか…


【吾亦紅】すぎもとまさと
涙が零れるじゃん…( ω-、)


(*´∇`)ノ ヤフー♪

夏の猛暑は秋に追いやられ、爽やかな日々が続いていますね♪

あの不快なじめじめした空気も爽やかな秋の空気と入れ替わりつつあります♪

でもね…今週後半は暑さが戻るようです。

反抗的な夏ですが(笑)
それも彼岸まで(*^^*)b

来週には爽やかな秋一色となることでしょう♪
(ノ≧▽≦)ノヤッホー♪


と、言うことで♪

上記の詩のような文章は、ある花の花言葉を紡いだものです♪

これほど綺麗に詩のような文章にできる花言葉は、私の経験上この花くらい?

一つの花の七つの花言葉…

さて…この花、なーんだ♪(*^^*)

答え合わせは今夜ね♪


花言葉で逆引きされたらバレちゃうけど(^-^;

では、このへんで♪

今日も最後までおつきあい
ありがとうございました♪
20200915073045e23.jpg
また来てね♪(@^^)/~~~

【癒しのギター】ヒーリング♪
なんとも落ち着く曲…
とろけそう…

いつも応援ありがとうございます♪

テーマ : 詩・ことば
ジャンル : 小説・文学

人の夢儚く…


朝の雨に吐息を一つ
見ていた夢を映し出す

雨垂れ一つに混ぜながら
僅かに残る夢を諦め捨てたとしても

溶けていく氷が残す水溜まりのように
切なく残る叶わぬ想い

やがては儚く消えていく

思い出せない朝の夢
叶えられない遠い夢

儚いものと知りながら

私の夢は今も燻り続けている…



(*´∇`)ノ ヤフー♪

朝、起きる前に見ていた夢…

思い出せずに歯がゆい想いをしています。
(-'д-)y-~ ナンダッケナー

どうしても思い出せないので、自分で想像と妄想を重ねて尚更分からなくなるというジレンマ😃💦

何人かと一緒に、何処かの港にいる私。
大きな船に乗り込もうとしているのだが、何故か銃弾による攻撃を受ける私達( ゚Å゚;)

その前後が思い出せないのであります。

思い出したいんだけどなー…。

もしかしたら自衛隊の後方支援?
特殊部隊?
隣の国が攻めてきたか?(笑)

等とワタクシの思い出せない夢への妄想、想像は膨らむのであります♪


幼い頃の将来の夢、なりたかったことや、やりたかったこと…
想像していた私の未来とは、ほど遠い現在であります♪

ただ一つ、願い叶ったことは今の理想のパートナーと知り合えたこと♪

命あるものに永遠は無いけど、限りある幸せをパートナーと一緒に分かち合えることができれば、最後の時に一つだけは悔いが残らないのかな~、なんて思うのであります。

そうは言いつつも、人生何があるか分かりませんよね(^-^;

悔いのない人生をおくるのは難しい事ですが、悔いのない一日くらいはできると思うので、心掛けたいと思うワタクシであります♪


溶けていく氷見つめて夢重ね儚きことの虚しさを知り


美香。。。

【夢】林部智史
高望みは虚しくて、諦めることは切なくて
夢は程好い等身大に…




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美香

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エッチな記事も含まれてますので苦手な方は飛ばして読んでくださいね♪

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