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リネージュ2 二次創作長編小説 15


悲劇のアラン・ケイス血盟軍ダークエルフ




処刑場にて処刑場の監視者を倒したクラゥディとガルシニア一行。

シルバーレンジャー、マリマルの話を聞いたガルシニアとクラゥディ達は、兄を探しに行くというマリマルの支援のためギランへと向かうのだった。


途中、処刑場の様々なモンスターの襲撃に合いながらも、クラゥディ達は無事に最上段を抜けようとしていた。

『なんとか処刑場を抜けられそうだ。あと少しってとこかな』

ガルシニアが言ったその時、後方から凄まじい地響きが聞こえてきた。

暗い処刑場なのでよくわからないが、本能的に危険を察したガルシニアは皆に隠れるように言って、皆は草陰に隠れた。

地響きはたちまち大きくなり、クラゥディたちの隠れている草陰の横をストライダーに乗った軍隊が次々と走り抜けていった。

『凄い大群ね。どこの軍隊かな?』

ローズがガルシニアの顔を見た。

『恐らくあれはヌルカの同盟軍隊だろう。図体のでかいオエルマフムの姿がチラホラ見えてるからな』

オエルマフムは、ライオンの様な鬣を持ち、顔立ちもライオンの様な顔をしているが、二足歩行の動物系モンスター。

体は大きく攻撃力、防御力共に優れた性質を持っているが、体が大きくかなりの力を持っている割りには、スタミナが無く長時間の戦いには不向きだった。

しかし、そのスタミナの無さを補う為に、モンスターには珍しく体力回復魔法のヒールが使えるオエルマフム シャーマンという魔法を使う者がいるのだった。

『ヌルカの軍隊なら、さっき闘ったダークエルフのレイも居るのかな?』

ラシュが誰にともなく独り言の様に呟いた。

『どうだろうな…もしかしたらあの中に居るかも知れんな』

クラゥディが大軍隊を見ながら応えた。

その軍隊は、大雑把に見ても4~5千人は居る様だった。

こりゃ本当に大規模な戦争になりそうだな…。

クラゥディは心の中でそう感じていた。

ガルシニア達は軍隊が通り過ぎるのを待っていた。

そして大軍隊は慌ただしく通り過ぎ、処刑場の不気味な静けさが戻った。

『行ったようだな』

ガルシニアが立ち上がり、草陰から出てきた。

続いて皆も草陰から出てきた。

その時だった。

上空からワイバーンが十数匹舞い降りてきた。

ガルシニア、クラゥディ達は、たちまち囲まれてしまった。

ガルシニア、ラシュは剣を構えた。セシル、アンナも強化魔法を皆にかけ始めた。

『誰かと思えば・・・あんたら、まだこんなとこにいたのか?』

ダークエルフのレイだった。

『人影がチラッと月明かりで見えたもんでな。ちょっと忠告してやろうと思ってな』

レイは静かな口調でガルシニアを始め皆の顔を見ていた。

『あんたか…もう少しで斬り付けるとこだったぜ』

ガルシニアは剣を納めた。

『俺も、あんたとやりあう気は無いさ。それより早く此処を抜けちまった方がいいぜ。また後からヌルカの軍隊が来る。今通り過ぎて行ったのは、第一陣だ。あと一時間もしないうちに、柄の悪い第二陣が来る筈だ。奴等に見付かると面倒な事になる』

レイは顔をガルシニアに向けたまま、視線だけを女達に移した。

『どういう事だ?』

ガルシニアがレイの視線の意味を確かめようとした。

レイはガルシニアに近付き小声で話した。

『奴等は、女を見付けると片っ端から拐っていくんだ。そして思う存分遊んで、飽きたら・・・』

レイは、その先の事を言いたくないようだった。

『俺の妻も奴らにおもちゃにされた…そして殺された…』

自分の妻のことを引き合いに出しガルシニアに伝えた。

『そんな連中だから見つからないようにした方がいい。いくらあんたらが強くても大勢が相手となると間違いなく殺られる』

ガルシニアはレイの忠告を聞き入れた。

『忠告ありがとう。レイ…気を付けて行く事にする』

『それがいい』

レイが軽く頷いた。

『ところで此処最上段のずっと向こうの方で、モンスター監視員がバラバラになって倒れてたけど…あんた達がやったのか?』

レイがガルシニアに聞いた。

『そんなとこだ』

ガルシニアはニヤッと笑った。

『たったこれだけの人数で……信じられん。そのサムライロングソードは幾つまで強化してあるんだ?それに…あの綺麗な切り口は、通常の剣では出来ない切り口だ……いったい、どうやればあんな切り方が出来るんだ?』

レイは理解できない、という顔でガルシニアを見ていた。

『俺の剣も、お前さんの剣も大した違いはない。あんたの剣でも俺が使えば同じ事が出来る。それだけの事だ』

『腕の違いって事か……ますますあんたに興味が涌いてきたぜ』

レイがガルシニアの顔を見ながら笑った。

『腕の差より歳の差だ。年期が違うだけだ』

ガルシニアが言うと、レイは口許だけで笑った。

『足止めして悪かった。もう行った方がいい。また何処かで会おう』

レイはワイバーンに乗ると、一気に上昇した。

レイの部下達もガルシニア達に一礼し数十匹のワイバーンは空高く舞い上がっていった。

『よし、俺達も出発だ。まだ後からヌルカの血盟軍が来るそうだ。厄介な連中らしいから追い付かれない様にしよう』

そして皆はギランへ向けて歩き出した。


          2

ガルシニア達が処刑場を歩いている頃ギランから戻ってきたアドロはグルーディン村のサラの家に着いたところだった。

部屋の中に灯りは見えなかった。

『サラッ!サラ!』

ドアを叩いたがサラは出てこなかった。

アドロはサラを探しに街へ出てみた。

夜なので人通りはすくなかった。

一通り街を探し歩いたアドロはティアラの家へと向かった。

サラの事を聞いたが、一昨日から見ていない、と心配していた。

他の知り合いにもサラの事を聞いてみたが誰も知らなかった。

アドロは一人途方に暮れていた。

『サラ…何処に行ったんだ……まさか…』

アドロの頭の中は、様々な臆測が駆け巡っていた。

アドロは、もう一度サラの家に戻った。

やはり、サラは居なかった。

アドロはサラの家が見える小高い丘に登って、このままサラの帰りを待つことにした。

しかし、いくら待ってもサラは帰って来なかった。

アドロは疲れのせいか、いつの間にか寝てしまっていた。

暫くして、アドロは小さな物音で目が覚めた。

サラが帰って来たのかと思ったが、相変わらずサラの家は真っ暗で誰も居なかった。

アドロは、また仰向けに寝転んだ。

沢山の星が目に飛び込んできた。

瞼が重くなっている目でその星屑の中に浮かぶ丸い月を見た。

『サラ…』

アドロは声に出して呟いていた。

その時、何とも心地良い風が吹いた。

アドロは柔らかい風に包まれ、再び眠りに落ちていった。

再び目が覚めたのは、太陽が顔を出し眩しい朝日がアドロの顔を照らした時だった。

サラの家が見える小高い丘の上で目覚めたアドロは上半身だけを起こし、まだ完全に目覚めていない目でサラの家を見つめていた。

やはり人の気配は無かった。

アドロは何気無く辺りに視線を巡らせた。

遠くの方から誰かが歩いてくるのが見えた。

サラの家へと真っ直ぐ向かっているようだった。

『サラ…?』

アドロは急いで立ち上がった。

するとサラの家に向かっていた人影もアドロを見て立ち止まった。

アドロは静かに歩き出した。

サラの家に向かっていた者も歩きながら手を振っていた。

『アドロー!!』

ティアラだった。

アドロは小走りに丘を下っていった。

『ティアラ!こんなに早くどうしたんだ?』

『アドロの家に行ってもいなかったから、もしかしたら此処に居るのかと思って』

二人は歩きながら近付いて行った。

『俺を探してたのか?』

『そうだよ』

ティアラは返事をしてから話を始めた。

『あのね、サラの行き先が解ったよ』

『本当か?ティアラ!』

アドロは目を丸くしてティアラに詰め寄った。

『うん、私もサラの事が心配だったから色々な人に聞いてみたの。ついさっき街の出入り口にいる警備兵の人に聞いてみたのよ。そしたらね、2~3日前にダークエルフの若い女が独りで出ていくのを見たんですって』

ティアラは警備兵に聞いた事を、そのままアドロに伝えた。

『何処の出口の警備兵に聞いたんだ?』

アドロはドラゴンの笛を小物入れから取り出しながらティアラに聞いた。

『あぁ、えっとね…荒れ地に向かう方よ。多分ギランへ行くつもりなんじゃないかな。あなたを追い掛けて…』

『そうか…解った。ありがとう』

アドロは答えるや否やドラゴンの笛を吹き出し、ワイバーンを召喚した。

『すごーい!どうしてワイバーン持ってるの?』

ティアラが目を丸くして驚いた。

『リキさんが貸してくれたんだ。さぁティアラ、家まで送っていくよ』

アドロがワイバーンに乗るように促した。

ティアラの家にはすぐに着いた。

『ありがとうティアラ…俺は、これから街で必要な物を揃えてくる。それからサラを探しに行く。必ず見付けて連れ戻して来るよ』

『うん、解った。ステラもサリーも心配してたからさ。サラが帰ってきたら私が怒ってやるわ!皆に心配かけるんじゃない!ってね』

『皆で思いっ切りお仕置きしてやろうな』

『うん』

ティアラは笑いながら返事をした。

『じゃ、行ってくるよ』

アドロはティアラに手を降った。

『気を付けてね』

ティアラもアドロに小さく手を振った。

アドロの合図に、ワイバーンが大きな翼を拡げた。

ワイバーンの翼が上下に羽ばたくと、大きな体がフワッと浮いた。

その後は一羽ばたき毎に高く舞い上がり、そのまま街の中心部へと消えていった。

街に着いて、剣を使って攻撃する時に相手に与えるダメージを増幅させるソウルショットを売っている露店商を探して2000個買い付けた。

次に雑貨店へ行き、パンと水を多目に買い、回復ポーションや自らの移動速度をあげるポーション、攻撃速度をあげるポーションなどを買った。

それから、ペット管理人の所へ行き、ワイバーンの食料と水を買ってワイバーンに好きなだけ与えた。

『沢山食べろよ。またギランまで行くことになりそうだからな』

アドロはワイバーンの鼻の辺りを撫でた。

ワイバーンは猫の様に喉の辺りをゴロゴロ鳴らしながら、もっと撫でろと言わんばかりにアドロの手に鼻を押し付けてきた。

アドロがワイバーンの鼻を両手で一頻り撫で回すと、ワイバーンは気持ち良さそうに目を閉じた。

そして、ワイバーンが満足するまで食べ物を与えてから、アドロはワイバーンの召喚を戻した。

それからアドロは一旦、家に戻り必要なものを持ち出した。

そして再びワイバーンを召喚した。

ワイバーンは元気一杯だった。早く飛びたいらしく、翼を頻繁に動かしていて今にも飛んでしまいそうな勢いだった。

アドロはワイバーンに荷物を載せ、自分も飛び乗った。

『頼むぜ!ワイバーン!』

アドロはワイバーンの首をポンポンと叩いた。

それが合図かの様にワイバーンは力強く羽ばたいた。

瞬く間に高く舞い上がったワイバーンとアドロは、グルーディンを後にして荒れ地方面へと向かっていった。


一方、血盟軍と共にアドロを探しにギランへと向かっているサラは、アドロが自分を探している事など知る由も無かった。

そして、その血盟軍隊はあと少しで荒れ地を抜けようとするところだった。

先頭を走る血盟軍隊長は前方に沢山の人影を見つけ、後方の軍隊に合図を送り、徐々にストライダーの速度を落とし立ち止まった。

その前方に見える人影は、広い荒れ地の中を三つのグループに分かれていて行く手を塞いでいた。

一つのグループだけでもざっと数えて千人以上いるようだった。

それぞれのグループにはインナドリルの旗とその同盟軍らしき旗があった。

軍隊長アラン・ケイスは直ぐ様隊列を組み直す合図をした。

『槍使いと剣士は前に出てくれ!後方に弓部隊とハウラー、ソーサラーの攻撃魔法で固めて待機せよ!ヒーラー、強化魔法等、支援魔法部隊は最後方へ行け!』

軍隊長の合図で瞬く間に隊列が入れ替わり接近戦を得意とするファイター達が自軍を囲むように扇状に拡がり前方を固めたのだった。

アラン・ケイスの部隊は総勢8000人、内、ファイターは5000人程いた。

弓部隊1000、魔法攻撃部隊1000、支援魔法部隊1000人で構成されていた。

対してアラン・ケイス血盟軍の前に立ちはだかるインナドリル軍は総勢5000人だった。

しかし敵の軍隊は屈強な身体を持つオークという人種が多く、人数こそアラン血盟軍より少ないがオーク人が多い事により攻撃、防御共に強力な力で少ない人数でも存分に闘える能力を持っていた。

ただ、物理的な攻撃と防御には優れた能力を持っているオークだが、魔法攻撃に対する耐性が格段に低かった。

魔法耐性のアクセサリーを着けることによって多少は耐性アップするが、それでも他の人種に比べると魔法耐性は劣っていた。

そんなオーク人種が軍隊の半数以上を占めているインナドリル軍、同盟軍隊がアラン血盟軍と、にらみ合いになった。

軍隊長アランが独りで前に出ていった。

敵のリーダーらしき者も独りで前に出てきた。

軍隊同士の距離は300~400メートル程開いていた。

アラン軍隊長と敵のリーダーと思われる、鎧で固められたオークが至近距離で立ち止まった。

それが合図という訳ではなかったが、アラン血盟軍のヒーラー、支援魔法部隊は、それぞれが前方のファイター達に防御、攻撃の強化魔法をかけ始めた。

敵の軍隊もオークメイジ独特な味方強化魔法をかけ始めた。

エルダーやプロフィットのメイジ等は、それぞれのパーティーごとに個別に強化魔法をかけるのと同じで、オークメイジもパーティー全員に強化魔法をかけることが出来るのだが同じメイジでもエルダーやビショップの職業は体力回復魔法のヒールが出来るのに対し、オークメイジはヒールを使うことは出来なかった。

従って敵軍にはヒーラー職は、ダークエルフのシリエンエルダーやヒューマンメイジのビショップと思われる者達が少数見受けられた。

アラン・ケイス軍隊長はインナドリル軍隊長ラングレィと睨み合っていた。

『我々はギランへ行く。道を開けてもらおう』

アラン軍隊長が静かに言った。

『俺達が何故、此処にいるか…あんたも解っていると思うが…。俺達はインナドリルに敵対する者達を此処で阻止する為の軍隊だ。それにギランという領地は…今となっては存在しない。そして…あんたらが初めてのお客さん、って訳だ。で?あんたらはインナドリル防衛軍か?それとも…?』

そこまで言ってインナドリル軍ラングレィ隊長は大型の剣を両手で持ち上げ地面に突き刺した。

『我々はギラン防衛軍だ。ただし…今の忌々しいインナドリル軍供を蹴散らしてから、だがな』

アラン軍隊長はニヤッと笑いながら言った。

『なるほど…ならば…俺達の敵軍という事になるな。そうと解れば此処で引き返して頂こう』

ラングレィ隊長はアランの目を見据えたままだった。

『我々はギランへ行かなければならない。あんたらが道を開けないのなら…我々が抉じ開けるまでだ。素直に道を開けたほうが身のためだ』

アランは口元だけで笑った。

『引き下がる気は無いという事だな…』

『聞くだけ無駄だ。我々は前進あるのみ…後退はない』

少しの間沈黙が続いた。

不意にラングレイ隊長が自軍に攻撃命令を下した。

インナドリル同盟軍5000人が砂ぼこりをあげながら、一斉にアラン・ケイス血盟軍に襲い掛かっていった。

アラン血盟軍もほぼ同時に攻撃を開始した。



続く…

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