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リネージュⅡ 二次創作長編小説 1~2

2017.08.28(00:52) 138


どもですー(*´∇`)ノ♪

2017年 8月23日より、リネージュ2レヴォリューション(RPG)のスマホアプリ配信開始にともない、わたしがはまりにはまった2003年夏頃から開始したリネージュ2。

βお試し期間から始めたのが、私がまだ10代の頃。

姉と一緒に始めたのでした。

そのリネージュ2というゲームを、姉と一緒に小説として書き始めました。

暫くして姉が他界して、私は、この小説を封印しました。

そして、2009年頃からポツポツと一人で書き始めました。

そんなわけで、出てくるモンスター等は初期の頃に出てくるモンスターが多いです。

そしてこの物語には、登場人物やモンスターにゲームのような(レベル)というものは無くしてあります。

強い者は強い、強い武器は強力。

弱いモンスターでも数が多ければ強敵、みたいな感じで書いています。

その辺りはご了承くださいまし(*^^*)b


まだ完結はしていませんが、手直ししながら改めて書いていこうと思っています。

週一更新になると思いますが、よろしくお願い致します。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


【ネージュⅡ二次創作小説を読んでいただく方々へ…】

リネージュⅡ二次創作小説


リネージュⅡ二次創作小説を書くにあたり、リネージュⅡを知らない方もいらっしゃることと思います。

『リネージュⅡ』は、多くのプレイヤーが集うファンタジーMMORPGです。

アデン大陸という大きなフィールドで、各所に蔓延るモンスターとプレイヤー達の戦い。

各所にちりばめられているクエスト。

そして各所にある城を攻めたり、自分達の城を死守するプレイヤーvsプレイヤーの攻城戦。

プレイヤーが集まる血盟同士の戦い。

楽しみ方色々のオンラインゲームです。

ドワーフ、エルフ、ダークエルフ、オーク、ヒューマン、片翼のカマエル、それぞれのキャラクターを選びプレイします。

剣術、魔法、召喚、弓、仲間を回復させたり、仲間の力を上昇させる魔法などを操り、パーティを組み最強モンスターの討伐に挑んだり。

遊び方いろいろです。

このゲームを二次小説として書いております。

興味ある方は読んでみてくださいね^^


リネージュⅡをもっと詳しく知りたい方はこちらへ。。。

リネージュ2ライブラリ】⬅動画満載♪リネージュ2の世界がわかります♪

リネージュ2を知らない方にも、モンスターの特徴やキャラクターのスキルなど、極力わかりやすいように書いていけるように心掛けます。


それでは、下の追記から第一話、始まり始まり~~(´▽`*)


⇒リネージュⅡ 二次創作長編小説 1~2の続きを読む
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移り行く日々の徒然に…


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リネージュ2 二次創作小説(オルフェン編) 3

2017.09.04(06:54) 140


第1章 3

約束



サラの父親、クラゥディ達がグルーディンの街を出発した頃、サラの家に親友のティアラが遊びに来ていた。

『ねぇ、ティアラ?』

『なに?』ティアラは答えた。

『父さん達・・・大丈夫だよね?』

『大丈夫だよ。アドロのお父さん達も一緒なんでしょ?』

『うん・・・』

『おまけにサラのお父さんだって普通でも、ものすごく強いのにお母さんのレベルの高いエンパ (自分と仲間の魔力を上げる魔法) もらえば、かなりの強さになるでしょ?みんな狩りのベテランだから大丈夫だよ』

そう言ってティアラは、サラの焼いたクッキーを口に放り込んだ。

ティアラは心配そうなサラの顔を見て話を変えることにした。

『ねねっ、サラ?』

ティアラは好奇心旺盛な顔でサラに話しかけた。

『なに?』

『アドロとはどこまでいってるの?』

ティアラはニヤニヤ薄笑いを浮かべながらサラに問い詰めた。

『どこまでって・・・』

サラの顔が赤くなった。

『正直に答えなさいよ!』

更に問い詰めるティアラ。

『キスぐらいしたんでしょ?』

サラは小さな声で『うん』と一言だけ言った。

『私達はもう18歳なんだからね。やっぱ一通り経験しておかないとね』

『で、それから先は?』

更に問い詰めるティアラ。

ちょうどその時ドアをノックする音がした。

サラがドアを開けるとアドロが立っていた。

『よっ』アドロが軽く挨拶をした。

奥からティアラが顔を出した。

『あら、アドロー!久しぶり』

『ティアラ来てたんだー』

『今アドロの噂してたとこなんだよ』

ティアラがサラの顔とアドロの顔を交互に見た。

気まずそうな顔をする二人を見て、このくらいで勘弁してあげよう…そう思って話を変えた。

『スキルは順調に上がってるの?』

ティアラはハンターの資格を手に入れるべく、スキル取得のための状況をアドロに聞いた。

『あぁ、あと2つのスキル試験に受かればグラディエーターの称号もらえるんだ』

『すごいねー。私がエルダーになるには、まだ5つの試験に受からないとだめなんだー。なまけすぎたかも・・・』

ティアラは苦笑いをして舌をちょろっと出した。

『サラは?』

ティアラが聞いた。

『私はあと3つのスキル試験が残ってるの』

『そっかー・・・私も頑張らなくっちゃ。帰って勉強だわ。どうもパーティーリコール (自分のパーティーを瞬時に近くの町へ移動させる魔法) のタイミングが掴めないのよね』

ティアラはそう言ってサラに気を使い帰る支度を始めた。

そして帰りがけにティアラはサラにひそひそ声で言った。

『サラ、お父さんもお母さんもいないんだから・・・・・アドロと朝まですごせるね』

ティアラはフフっと笑って『じゃあねー、アドロ』と言いながら手を振って帰っていった。


サラとアドロの二人きりになった。

二人で暫く父さん達の話をしていた。

クラゥディがサラの監視をアドロに託したこともアドロから聞いた。

サラはアドロに父さん達の後を追わないと約束した。

気がつくと、外はすっかり暗くなっていた。

『じゃあ、俺そろそろ帰るよ』

アドロが椅子から立ち上がろうとした時サラはアドロの手を掴んだ。

『・・・帰らないで・・・今から御飯作るから・・・一人になっちゃうと父さん、母さん達のこと考えちゃうから・・・』

アドロは少し考える仕草を見せて、椅子に座りなおした。

そしてサラは食事の支度を始めた。

アドロはサラの動きをなんと無しに見ていた・・・・・・。

新婚夫婦みたいだな。と思い一人顔を赤らめて照れるのであった。
              


翌日、アドロとサラは始めて二人きりの朝を迎えた。



◆山賊 ラットマン



一方、露営で一夜を過ごしたクラゥディ達は、朝日が昇る前に次の目的地、グルーディオ村に向かう為の準備を始めていた。

すぐに皆準備が終わり、それぞれ自分のストライダー(ワイバーンというドラゴンになる前の成長段階。人を乗せて走ることができる)を召喚した。

『今日は良い天気になりそうだな~』、

まだ暗い空を見ながらガルシニアが誰にともなく呟いた。

ふと、皆もつられて空を見上げた。

まだ暗い空には満天の星と白く静かに輝く丸い月が、静かに浮かんでいた。

『ここからグルーディオまでどのくらいかかるの?』

移動を始めてすぐにローズがガルシニアに聞いた。

『ストライダーを使えば、2日ってとこかな?』

ガルシニアは応えた。

『そっかー…、じゃあそれまで身体は洗えないのね~』

ローズ達女性陣は皆揃って渋い顔をした。

そしてストライダーに乗った皆は暫くの間無言のままグルーディオ村への道のりを黙々と走っていた。

暗い空が白み始め朝日が顔を出したとき、先頭を走るラシュの前方に道の両脇からバラバラと行く手を塞ぐ者が現れた。

その数約20。

ラットマン(ネズミ系の容姿をした人型の獣)の山賊か…。

ラシュはストライダーを止めた。

『なんか用か?』

ラシュは、そう言ってラットマン達を睨み付けた

『これと言った用でも無いんだが…あんたらの乗ってるストライダーと装備がほしくてねぇ』

ラットマンのリーダー格の一匹が不適な笑みを浮かべながら先頭のラシュに一歩近づいた。

ラシュはストライダーから降りてストライダーの召喚を戻して、ストライダーを召喚するための、ドラゴンの笛を自分の小物を入れる袋の中にしまい、代わりに背中に背負っていたサムライロングソード二刀を引き抜き両手に構えた。

ラシュはちらっと後ろを振り返り皆の状況をみた。

皆落ち着いて成り行きを見守っていた。

その中でローズだけはラシュへの強化魔法の詠唱準備をしていた。

『ほほぅ、これっぽっちの人数で俺達にそんな挑発的な態度を…』

ラットマンの話も聞かず、もう一度ラシュは後ろを振り返った。

それが合図かのようにローズはラシュへの強化魔法の詠唱をはじめた。

ローズの魔法によりラシュの闘気が満ち溢れ、防御、攻撃力が格段に上がった。

そしてラットマンが喋り終わらないうちに、ラシュは弾かれた様に駆け出してラットマンリーダーに突進していった。

たちまちラシュはラットマン達に囲まれ見えなくなった。

ローズは慌てることなく、ラシュに対してグレーターヒール(体力回復、傷の癒し効果)の詠唱を始めた。

それを見ていたラシュの兄、ガルシニアは『やれやれ…相変わらず喧嘩っ早いやつだ』

そう呟きながらもサムライロングソードを抜いてガルシニア自らも血が騒いでいるのを否定できなかった。

そして、とうとう兄ガルシニアもラットマンの集団の中に飛び込んでいった。

その時、後方にいたクラゥディは自分達の後方から加勢に来たラットマン達に気付いた。

かなりの数のラットマンが加勢に来た。

クラゥディはセシルにエンパワー(攻撃魔法などの魔力を上げる魔法)をもらい魔力を上げ、更にスピリットショット(持っている武器の魔力を上げる)を載せて範囲攻撃魔法、フレイムストライク(一定の範囲内にいる的にダメージを与える)を放った。

30匹ほどいたラットマンの集団は半分以上が地面に崩れ落ちた。

残りのラットマンに今度はハリケーン(遠隔魔法攻撃)で攻撃した。

アンナもセシルも近づいてくるラットマンに対しスリープ(敵を眠らせる魔法)とルーツ(敵の足を動かなくさせる魔法)でラットマンの足を止めていた。

クラゥディ達の側に来れたラットマンは7匹だけになった。

そして接近戦になったところでドワーフのメリーの出番が来た。

バトルアックス(斧のような武器)で、ラットマンに打たれながらも一匹づつ確実に倒していった。

前方ではラットマン達の数は五匹程度になっていた。

生き残ったラットマンの一部はエルダ-のハミルに襲い掛かっていった。

ハミルは一瞬ラットマンに囲まれたが不思議な事に何事もなかった様にラットマン達はハミルから離れていった。

その隙を見て、ハミルはクラゥディの傍まで来た。

それを魔法攻撃をしながら横目で見ていたクラゥディは

『奴らどうしたんだ?何があったんだ?』傍に来たハミルに聞いた。

クラゥディの頭の中は??で一杯だった。

『あぁ、今のは新しい魔法スキルだよ』

ハミルは応えた。

『セレナーデ・オブ・エヴァといって敵の闘争心を無くしてしまうんだ。自分よりはるかに強い相手には効かないけどね』

ハミルの説明が終わったころ、ラットマン達は、ほぼ全滅した。

何匹か生き残りがいたが山の中へ逃げて行った。

皆の意思の疎通は失われていなかった。

クラゥディは皆を見て、やっぱり信頼の置ける仲間だ。

と、改めて思った。



そして山の静寂が戻った。

『ふぅ~、さすがにちょっと数が多かったか?』

ラシュが笑いながら誰にともなく言った。

『お前、相変わらず喧嘩っ早いな~。人の話しは最後まで聞きなさい、って母さんがよく言ってたろ』

笑いながらガルシニアは続けた。

『さっきもラットマンが喋り終わらないうちにお前ラットマン達に突っ込んでいったもんなー』

みんなの口元から笑いがこぼれた。

そしてガルシニアに続いてクラゥディが代わって話を続けた。

『それにしてもハミルの新しいスキルには驚いたよ。なんか、聖なる魔法を使うエルダーならではって感じだな』

クラゥディは言った。

皆一様に興味を示した。

『いやね、俺がラットマンに攻撃しているとき、ハミルにラットマンが数匹襲い掛かるのが見えたんだ。俺達体力の無いメイジにとって物理攻撃はダメージが大きいから、いくら相手が弱くても数でこられると厳しいからな。だからハミルがラットマンに襲われた時は、正直言ってヤバイって思ったよ。だけどさー・・・ラットマン達はすぐに何事も無かったかの様にハミルから離れていったんだ』

クラゥディは続けた。

『えっと?何だっけ?セレナーデ…なんたらかんたら……何だっけ?』

クラゥディはハミルに助けを求めた。

『セレナーデ・オブ・エヴァ』

ハミルが言った。

『そうそう、それそれ』と言いながらクラゥディは大袈裟に一つ手を叩いた。

『なんでも敵の攻撃意欲を無くすらしいんだ』

皆一様に感心したように頷いた。

『でも、自分より強い相手にはまず効かないんだよ』

半ば諦めた感じでハミルは言った。

そんな話をしながら、それぞれがドラゴンの笛でストライダーを召喚して、すっかり明るくなった山道を走り始めた。



続く…


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リネージュ2 二次創作長編小説 4~5

2017.09.12(00:24) 143


【予定…】




ラットマンの山賊に襲われたクラゥディ達は、それから二日後にようやくグルーディオに着いた。

『やっと着いたわね~』

ローズが独り言の様に呟いた。

『さてと、とりあえずは今夜の宿を捜すとしますか』

ガルシニアはそう言ってストライダーを装備の中に戻した。

宿はすぐに見つかった。

セシル、ローズ、アンナ、メリー達は身体の汗と汚れを落としにいった。

クラゥディ達も汗を流し始めた。

それぞれ汗を流したあと一つの部屋に皆集まりこれからの予定を立てた。

ガルシニアが口を開いた。

『グルーディンを出て、グルーディオまで三日。ここからディオンまで約五日かかる。ディオンからギランまでが
だいたい七日かかるらしい。それから・・・あとね…ディオンからギランへ行く途中パルチザンのアジトの近くに湖があるんだ。そこで身体も洗えるからね』

ガルシニアがローズやセシル達、女性を見ながら言った。

『俺がすぐ傍で見張りしているから、安心して身体を洗いなさい』

下心丸見えのにやけた顔で言った。

『えっ!!兄貴が見張りをやるんなら弟の俺も見張ってなきゃな!兄貴に申し訳ない!』

にやけた顔でラシュが言った。

続いてハミルまでもが『あっ、そういう状況なら万が一の時ヒールのできる俺もいた方がいいな…』

更にはクラゥディまでもが…

『…見張りが3人だけとは心許ない・・・仕方ない・・・俺も見張ってたほうが良さそうだな』

と言って、セシルから視線をそらせた。

女達は『あんたらサイッテー』と言って呆れた顔で男達を見ていた。

咳ばらいをしながらガルシニアは続けた。

『それからギランからオーレンへ行く途中の死の回廊にはバインドという凶暴なモンスターがいるんだ。バインドは人間を見るといきなり襲い掛かってくるから注意してほしい。奴ら強いうえにタフなんだ。体力はファイターの俺達より倍はあるそうだ。メリーと同じ位かもしれない。できれば会いたくない奴らだ。あと、リノケットというパーティーを組んだ山賊もいるらしい。俺はまだ見た事ないんだが…聞くところによるとかなり統率のとれた軍隊のような集団らしいんだ。ただ、奴らは足が遅いと聞いている。ストライダーなら逃げ切れるだろう』

その他ひと通り話しをして皆揃って食事を始めた。

セシルはガルシニアとローズを見ていた。

以前より二人の距離が確実に近くなっている事に気が付いていた。

二人が一緒になるのも近いだろうな…。

セシルはそう思った。 



一方、グルーディンではアドロが残りのスキルの試験に受かり二刀流剣士最強、グラディエーターの資格を与えられていた。

アドロの親友でもありライバルでもあるスタッドも、グラディエーターの資格をもらった。

二人はお互いを讃え合い喜びあった。

アドロもスタッドも、10代では中々手に入れる事が難しいグラディエーターの称号をもらったのである。

『これで俺達も一人前かな?』

スタッドがいった。

『どうなんだろう…』

アドロは応えた。

『これからが大変なんだと思う。グラディエーターとしての能力の維持、新しいスキルもまだまだあるし…。それに…なにより経験不足だからなー』

と、アドロはスタッドを見て言った。

『経験不足か…』

それは言えてるな。スタッドも確かにそう思った。

『なぁ、アドロ…今度仲間集めて狩りに出てみないか?』

『そうだなー、モンスターとの実戦経験も積んでおきたいな』

アドロはスタッドに合意した。

『ティアラももうすぐエルダーになれるだろうし。サリーもスペルシンガーの資格受け取ったって言ってたよ』

『サラも今日試験結果がわかるんだろ?』

スタッドがアドロに聞いた。

『あぁ、まず間違いなく合格だとおもう』

アドロの脳裏にサラの喜ぶ顔が浮かんだ。

『ナイトのエリウスはどうなんだ?』

アドロがスタッドに聞いた。

『あいつも受かったよ。パラディンだ』

『皆優秀だなぁ』

アドロは独り言のように言った。

アドロはスタッドとの狩りの約束をして別れ、その足でサラの家に向かった。

ドアをノックすると満面に笑みを浮かべたサラがでてきた。

『受かったのか?』

サラの心境を察したアドロがサラの顔を見て言った。

『もちろん。父さんと同じスペルハウラーになれたよ』

サラは続けていった。

『アドロも受かったんでしょ?』

『あぁ』

短く応えた。

サラはアドロの首に両手を絡めて少し背伸びをしてアドロの顔を引き寄せ、祝福のキスをした。

アドロもサラの括れた腰のあたりを両手で抱き寄せサラに応えた。

サラは唇を離しアドロに言った。

『おめでとう』

『ありがとう。サラも頑張ったね』

アドロは囁く様にサラに言って後ろ手にドアを閉めた。



【約束 】



窓から入る月明かりと、ゆらゆらと揺れるロウソクの明かりが灯る部屋の中でガルシニアとローズは二人で酒を飲んでいた。

今までハンターの話しを面白おかしく話していたが、少しの沈黙の後。

『ローズ…大切な話しがあるんだ』

ガルシニアは真剣な面持ちでローズを見つめた。

ローズもガルシニアの目を見つめ返していた。

ローズに見つめられたガルシニアは一瞬戸惑いを見せたが、意を決したように

『ローズ、この仕事が終わったら…その…俺と一緒になってくれないか?』

ガルシニアはローズを真剣な面持ちで見つめていた。

ローズ自身が、いままで心のどこかで待っていた言葉だった。

『ガル…嬉しいわ。でも・・・私なんかでいいの?』

ローズは恥ずかしそうに自分の手の指を触りながら言った。

『こんな俺でもよかったら一緒になってほしい』

ガルシニアは逆に切り返した。

『だけど・・・ソニアは貴方との事許してくれるかしら?それに・・・アドロだって私を受け入れてくれるかしら…』

うれしい反面、不安もあった。

『ソニアが死んで二年、ソニアが亡くなる時ローズは別の島へハンターたちの回復役でいなかったんだよな?』

『うん…かなり長いこと島にいたから…ソニアが病気で苦しんでたなんて知らなかった。私がグルーディンに帰る三日前にソニアは手の届かない所へ行っちゃった・・・親友の最後のときに傍にいてあげられなかった…』

涙が滲み出てきたのだろう。

ローズの目がロウソクの明かりでキラキラ光っていた。

『ローズ・・・聞いてくれ・・・ソニアが自分の死を覚悟した時…俺にこう言ったんだ。…もし再婚するんだったらローズ以外の相手は許さないからね。って言ってたよ。それから・・・ただし、約束して。私が逝ってから二年後よ。とも言ってた』

滲み出ていたローズの涙が溢れて頬を濡らしていた。

『あれから2年、ソニアの言う(2年)という理由は俺にはわからなかったけど・・・俺はソニアとの約束を守ったよ。それまでにローズが、誰かいい男と結婚しちまったら・・・俺は誰とも再婚はしない、とソニアに約束したんだ』

ガルシニアの話を聞きながらローズは静かに椅子から立ち上がり、窓のそばへ行き月を見ながら両手を胸の前に組んで親友であったソニアに誓をたてた。

『ソニア、ありがとう。私はこれから、あなたの代わりになってガルとアドロと一緒に暮らしていきます』

ガルシニアがローズの横に来た。

ローズはガルシニアを見つめてから、また月を見て

呪文のような言葉を唱えた。

ガルシニアは不思議そうな顔をして、ローズに聞いた。

『今、何て言ったんだ?』

『秘密・・・』

ローズは優しく微笑みながらガルシニアを見つめた。

ローズの目は涙で濡れていて、月明かりで宝石のように輝いていた。

ガルシニアは何も言わずローズを抱き寄せて唇を合わせた。

長い口付けのあとガルシニアはもう一度ローズに聞いた。

『さっきの呪文は何?』

『アデンの女たちだけに伝わる呪文なの。月の出てる夜にその呪文を唱えると・・・・・』

そこまで言ってローズは黙ってしまった。

『唱えると?どうなるんだ?』ガルシニアは更に聞いた。

『秘密・・・』

ローズはそれだけしか言わなかった。

『女たちだけの呪文かー・・・じゃ、サラもセシルもアンナもメリーも皆知ってるのか?』

ガルシニアが聞いた。

『もちろん。女は母親に呪文を教わり、それをまた女の子供たちに伝えていくのよ』

感心したような面持ちでガルシニアはうなずいた。

『そんなのがあったのか。ソニアは何にも言ってなかったなー』

『あなたの子供は男の子だからよ』

ローズは月を見ながらそう言った。

ガルシニアはローズの横顔を見てやさしく抱き寄せた。

月明かりが部屋の中を照らしローズとガルシニアの二つの影は

また一つになった。



【経験】

               

翌朝、日が昇る前にクラゥディ達はグルーディオを後に次の目的地ディオンへ向けてストライダーを走らせた。

『これから五日間は野宿だなぁ…』

ハミルが言った。

『ストライダーに頑張ってもらおう!』

クラゥディがストライダーの首をポンと叩いて言った。

クラゥディは心なしかストライダーの走りが力強くなった気がした。

月が消え、代わりに太陽が顔を出した。

道に沿って流れている川が朝日でキラキラ輝いていた。


ガルシニアとクラゥディは最後尾を二人並んで走っていた。

『なぁ、クラゥディ』

ガルシニアはクラゥディの顔を見た。

『ん?なんだ?』

クラゥディもガルシニアの顔を見た。

『俺、ローズと一緒になるよ。昨日ローズと話しをしてローズも俺の申しでを受け入れてくれた』

照れ臭そうにガルシニアは言った。

『そうか!!やったな、ガル!おめでとう!』

クラゥディは心から喜びを口にした。

『お前、ソニアとの約束もちゃんと守ったし…ソニアもお前の相手がローズならきっと喜んでるだろう』

おめでとう、もう一度ガルシニアに言った。

ガルシニアは少し前を走っているローズの背中を見ていた。

『ありがとう』

ガルシニアは返事をした。そして思い出したかのように昨夜のローズが言ってた呪文の事をクラゥディに話した。

『あぁ、セシルも昨夜月を見ながら同じ事してたよ』

『何のオマジナイか聞いた事あるか?』

『だいぶ前に、サラとセシル二人で月を見ながら何か呪文のような言葉を唱えてた。その時に聞いてみたんだけど、サラとセシルは口を揃えて秘密って言ったよ』

『その後も何度か聞いてみたけど教えてくれなかった』

それを聞いてガルシニアは先頭を走るラシュの後ろに着いているアンナとメリーの所へ行った。

『なぁ、アンナ、聞きたい事があるんだが…』

『何?』

キョトンとした顔でガルシニアを見て返事をした。

『満月の夜に女達が唱える呪文?おまじないみたいのって何の意味があるんだ?』

『あ~ぁ、あれね』

アンナは笑いながら言った。

『知りたい?』

うん、ガルシニアは頷いた。

『どうしても知りたい?』

アンナはもう一度言った。

教えてくれ、とガルシニアは縋るような目でアンナとメリーを交互に見た。

『あれはね、、、』

と言って暫く黙ったあと

『秘密です』と言ってアンナはローズとメリー、セシルを順番に見て首を竦めて笑って見せた。

女達は揃って頷きながら笑った。

ガルシニアは大袈裟にがっかりした表情を見せてクラゥディの傍に戻った。

『教えてくれねぇや』

ガルシニアは笑いながら言った。

そんなやりとりの中ストライダー達は

疲れを知らないかのように走り続けていた。





【リザードマン】



その頃アドロとサラは,それぞれの友人達と危険と言われている狩場へ初めて来ていた。

グルーディンから南に位置する海岸線にはリザードマン(トカゲの容姿をしたモンスター)が我が物顔でのさばっていた。

旅人を狙っては金品を奪い、時には命までも奪っていたのである。

命を奪われた者の家族達は遺品の回収をハンター達に託していた。

そんなハンター達も皆、他の狩場へ出向いておりハンターは殆ど村にはいなかった。

その話を聞いたアドロたちは報酬はいらないからやらせてほしい。と、ハンター組合に申し出た。

実戦経験を積むには良い経験になりそうだと思ったのである。


・・・・・依頼人は初老の女性だった。

なんでも、商業盛んな大きな街であるギランでしか手に入らない薬を母親の為に、娘が恋人とギランへ行き薬を買い、帰り道の途中グルーディンまで後一日というところでリザードマンに襲われ持ち物全て奪われ、命までも奪われた。

数日後、その娘の死体はなぜか裸のままで砂浜で見つかったという。

持ち物全てを持っていってしまうらしい。

恋人は見つからなかった。

娘はエルダー、恋人はグラディエーターだった。

二人ともリザードマン達の手によって命を奪われたそうだ。

その話しを聞いたアドロ達は、その残虐な行為にとてつもない怒りが込み上げてきた。

なんとしても…その娘の遺品一つでも母親に返してあげたい。

アドロ達は皆同じ思いだった。

アドロ、サラ、スタッド、ティアラ、エリウス、サリー

ヒーラーがティアラ一人だけだったので、ティアラの友達ステラがヒーラーとして手を貸してくれることになった。

更に火力不足を補う為、スタッドの友達でシルバーレンジャー(弓を得意とする職業)のハリスも応援に来てくれた。

こうして、遺品回収メンバー

アドロ(グラディエ-ター) 

スタッド(グラディエ-ター) 

エリウス(パラディン)

サラ(スペルハウラー)

ティアラ(エルダー)

ステラ(シリエンエルダー)

ハリス(シルバーレンジャー)

サリー(スペルシンガー)

計8人のパーティーができた。

これなら実戦の経験不足も数で補えるだろう、とアドロは考えていた。

そして8人は昨日グルーディンを出て、今こうしてリザードマンが生息している場所へ着いたのである。

怖いもの知らずで血気盛んな若者達、腹が減っては戦はできぬ、と、ハリスが昨日街で買ってきたパンを噛りだした。

他の皆も『それもそうだな』と、皆もそれぞれが持ってきたパンを食べ始めた。

しばらくして皆食べ終わり、パラディンのエリウスが口を開いた。

『では、皆さん、あのお母さんの為にも遺品捜索といきますか』

と言って立ち上がった。

実戦経験がないため、まだ綺麗なナイトシールド(大きな盾)が朝日に輝いていた。

皆も装備を手にして続けざまに立ち上がった。

『海岸の方へ行ってみよう』

アドロが皆を促した。

皆もその言葉に従い海岸の方へ移動を始めた。

防御能力に優れた特性を持つエリウスを先頭にハリス、サラ、サリー、ステラ、ティアラ、後方にアドロとスタッドがいた。

比較的体力の少ないメイジ(魔法を使う職業)たちを物理攻撃に強く体力の高い者たちが前後に置く基本的な陣形をとって歩いていた。

そんな中、先頭のエリウスが後ろの皆に見えるように両手を広げ立ち止まった。

アドロは前方を見た。

小山程もある大きな岩が見えた。

その岩陰にリザードマンの尻尾らしきものが見えていた。

『あれリザードマンだよね?』

ティアラがスタッドに話し掛けた。

『間違いないだろう』

スタッドは応えた。

皆に緊張感が走った。

『なん匹いるんだろう?』

ステラが独り言のように誰にともなく聞いた。

・・・・・その時である。

アドロはその緊張感で五感が研ぎ澄まされていたのか、ごくわずかな物音を自分の後ろで聞き取る事ができた。

咄嗟に振り向くと5匹のリザードマンがジワジワとアドロ達との間合いを詰めていた所だった。

前方に見えていたリザードマンは囮だったのである。

後方にいたリザードマンはアドロ達に気付かれた事で一気に間合いを詰めてきた。

その時前方からも5匹のリザードマンが先頭のエリウス目掛けて突進してきた。



続く…


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リネージュ2 二次創作長編小説 6

2017.09.17(14:55) 147



経験2 
            
【ステラ】

遺品回収を兼ねて、モンスターとの実戦経験を積むためにリザードマンの生息地へ足を踏み入れた、アドロ達。

リザードマンの罠にかかり、前後からリザードマンに挟み撃ちにされていた。


アドロたちのパーティーを前後から10匹のリザードマンが襲い掛かってきた。

エリウスは怯む事無く、五匹のリザードマンに突っ込んでいった。

『ステラ!前は頼んだわよ!』

ティアラはそう言ってアドロとスタッドに強化魔法をかけはじめた。

ステラも慌ててエリウスに強化魔法の詠唱をはじめた。

サリーは前方五匹のリザードマンに範囲スリープをかけリザードマンの足を止めた。

だが、二匹はスリープにかかったが、残り三匹はエリウスに襲い掛かっていった。

エリウスはシールドを巧に使いリザードマンの攻撃をかわしながら一匹のリザードマンを集中的に攻撃した。

一つのパーティーの盾となるパラディン、ナイトのエリウスの防御は完璧だった。

リザードマンの剣を、盾と剣で跳ね返しながら、少しずつリザードマンにダメージを与えていた。

そうこうしているうちに、スリープの眠りから覚めた残り二匹のリザードマンはエリウスの横を通り抜け、サリーとステラに襲い掛かっていった。

それに気付いたエリウスは、辛うじて二人に襲いかかるリザードマン二匹のうち、一匹に敵の攻撃を自分に向けさせる、ヘイトというスキルを使った。

サリーに襲いかかろうとしていたリザードマンは、クルリと向きを変えエリウスに襲いかかっていった。

ステラに襲いかかっていったリザードマンはステラの腕に剣を食い込ませた。

ステラは悲鳴をあげた。

『ステラーっ!!』サリーが叫んだ。

そして、サリーはステラに襲い掛かかったリザードマンにスリープをかけた。

リザードマンはその場で立ったまま眠らされた。

サリーは更にポイズンの詠唱を唱え眠ったリザードマンに毒をかけた。

深い傷をおったステラはあまりの激痛に耐え兼ねて、気を失ってしまった。

ヒーラーはティアラ一人になった。

サリーのスリープで寝ていたステラを襲ったリザードマンが目を覚まし今度はティアラに襲い掛かっていった。

それを見たエリウスはぎりぎりのところでヘイトを使いティアラに襲い掛かろうとしていたリザードマンを自分に引き寄せた。

ただ、ヒーラーのステラが気を失っているのでエリウスの体力も徐々に削られていった。

しかしエリウスは回復ポーションを使いながらなんとかその場を凌いでいた。

一方ハリスは、ばらばらと加勢に来るリザードマン達に対しロングパワーショットを撃ち込んでいた。

遠くの方で次々とリザードマンが倒れていった。

ハリス自慢のエミナースボウの威力は目を見張るものがあった。

リザードマン程度のモンスターならほぼ1撃で倒すことができた。

だが、ハリスの攻撃をかい潜り一匹のリザードマンが倒れているステラを

担ぎ上げ森の中へ逃げようとした。

『ステラが!!』

サリーが叫んだ。

それを見たハリスはリザードマンの足目掛けて矢を放った。

見事に命中して、リザードマンは倒れステラは投げ出された。

サリーはホッとした。が、それもつかの間、別のリザードマンがステラを担ぎ上げ森の中へ消えてしまった。

ハリスはすぐに追い掛けていった。

ハリスの後を数匹のリザードマンが追い掛けていった。

後方のアドロ達は懸命に戦っていた。

アドロとスタッドの二刀流の攻撃力も威力があり次々と沸いてくるリザードマンを倒していった。

だが、アドロ達の隙を見てティアラやサラ、サリーに攻撃をかけてくる。

体力のないメイジ達を執拗に狙ってきた。

『ティアラ達は何としても守れ!!』アドロは叫んだ。

ティアラも懸命にグループヒール、加勢に来るリザードマンにルーツとスリープをかけてリザードマンの足を確実に止めていた。

『ステラはどうした!』スタッドが叫んだ。

『リザードマンに攫われた!!』サリーが応えた。

『ハリスが追い掛けていったわ!』今度はサラが言った。

『まじかよ!!』

スタッドは砂浜で倒れていたエルダーの女の人のことが脳裏に過ぎった。

『そうはさせるかー!!』叫びながらスタッドとアドロは互を庇いながら次々と加勢に来るリザードマンを倒していった。

サラは、弓を使うハリスがステラを担いで逃げたリザードマンを追いかけていったので遠隔攻撃魔法ハリケーン、ウィンドストライクを使い加勢に来るリザードマンをバタバタと倒していった。

残り少なくなったリザードマン達は逃げていった。

アドロ、スタッド、エリウスは揃って勝利の雄叫びをあげた。

『ステラとハリスを探しにいこう!』アドロが言った。

6人は森の中に入っていった。

ティアラ、サラ、サリーを囲むように先頭にエリウス、左後ろにスタッド、

右後ろにアドロと三角に陣形を作り森の中へと入っていった。



2




一方ハリスはリザードマンを追い続けていた。

ハリスを追い掛けてきたリザードマンはすべて弓矢で相手を気絶させるスキル、スタンショットで足止めした。

それにしても奴ら足が早い。

リザードマンがステラを担いでいなければ多分見えなくなっていただろう。

ハリスは思っていた。

それくらいリザードマンの足は早かった。

突然横からリザードマンが飛び出してきた。

不意を付かれたハリスは足が縺れて倒れてしまった。

ハリスは倒れたまま腰からナイフを抜いてそれをリザードマン目掛けて投げた。

見事に胸に命中。

リザードマンは倒れた。

だが、ステラを攫っていったリザードマンは見失ってしまった。

ハリスは諦めることなくリザードマンの逃げていったほうへ走り出した。

暫くいくと砂浜に出た。

辺りを見回してみた。

遠くのほうに人が倒れていた。

『まさか・・・』

急いで駆け寄っていった。

不安は的中していた。

ステラが装備品を全部取られて下着姿で倒れていた。

腕には痛々しい傷を負っていた。

ステラの首に手を当ててみた。まだ息はある。

ほっとした感情の後、ハリスは猛烈な怒りがこみ上げてきた。

『リザードマンの糞ったれがー!!』怒りが頂点に達していた。

ハリスは自分の着ている防具を脱ぎ下に着ていたシャツをステラにかけてやった。

その時である。

近くの岩陰や木陰からリザードマンがパラパラとでてきた。

また罠にかかったか・・・ハリスは油断していた自分に呆れながらもリザードマンの数を数えていた。全部で6匹か・・・。

『おい、あいつの弓エミナースじゃねーか?』

ハリスの持つ比較的高価で威力のある弓エミナース・ボウを見て、1匹のリザードマンが言った。

『間違いねえ、高く売れるなぁ!』

別のリザードマンが言った。

6対1でハリスに勝ち目は無さそうだったが、素早く防具を着込み闘志剥き出しで短剣を抜いた。

四方からリザードマンがじりじりと近づいてきた。

近すぎるので弓は使えない、そう思ったハリスは短剣を抜きステラを庇う様に腰を低くして身構えた。



そして、その様子をドラゴン、ワイバーンに乗り、上空から見ていた者がいた。


続く…


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リネージュ2 二次創作長編小説 7

2017.09.24(07:43) 149


血盟主 ギラン城主リキ



ハリスはリザードマン6匹相手に勝てるとは思っていなかった。

だがハリスは闘志剥き出しで短剣を抜いてリザードマンを睨み付けていた。

ハリスは左手に短剣、右手に投げナイフを隠し持っていた。

ほんの少し睨み合いが続いた。

先に動いたのはハリスだった。

隠し持っていた投げナイフをリザードマンの胸を狙って投げた。

ナイフはリザードマンの胸に深く食い込み、リザードマンは倒れてのたうちまわっていた。

そして右から突進してきたリザードマンに、ハリスは低く身構えて短剣を下から上に向かって突き上げた。

リザードマンの顎に短剣が突き刺ささり、リザードマンは呆気なく絶命した。

それを見ていた残りのリザードマンが一斉にハリスに襲い掛かった。

ハリスには成す術がなかった。

『くそ、だめか、、』

ハリスが死を覚悟したときに、突然大きな物体がリザードマンを跳ね飛ばしていった。



血盟主リキ


………ギラン城主(血盟主)リキ(ドワーフ)はワイバーンに乗りギランから海を渡り島名(話せる島)へ行き島からグルーディンへ行く途中だった。

城主故、何かと敵の多いリキは側近二人を連れていた。

そして島からアデン本土に差し掛かった海岸線でリザードマン数匹に囲まれている者をみつけた。

傍らに女性が倒れているのが見えた。

戦闘が始まった。

すぐに一匹のリザードマンが倒れた。

続いて二匹めを倒した。

『ほう、中々やるのぅ』

リキはワイバーンに乗り上空で旋回しながら見ていた。

そして四匹のリザードマンが同時に襲い掛かっていったのを見ていたリキ。

『こりゃさすがにまずいな』と呟きワイバーンを急降下させた。

ワイバーンの足の爪が一匹のリザードマンの身体を引き裂いた。

続いてリキの側近二人もそれぞれがリザードマンをワイバーンの爪で引き裂いた。

ハリスは一瞬何がおきたのか解らなかった。

生き残ったリザードマンも同じだった。

リキと側近はワイバーンから降りて、生き残りのリザードマンに近づいた。

白く立派な髭をはやした小柄な人だった。

『なんだテメーは!』

リザードマンが食ってかかった。

『わしの名前はリキ。お前さんらの親分エビルスビフロンはわしの事をよーく知っていると思うんじゃが?』

リザードマンはリキという名前を聞いて驚いた。

リザードマン達の間では知らない者はいなかった。

リザードマン200匹を一人で倒し更にリザードマンのボスであるビフロンの側近も倒し、ビフロンも大怪我をした、と聞いていた。

強靭なパワーと体力の持ち主、それがドワーフのリキである。

リキはハリスに話し掛けた。

『何故こんな危ないところにいるのだ?』

ハリスはまず、助けてもらったことに礼を言い、ステラの傷を包帯で巻いてから話始めた。

リザードマンが旅人を襲い金品を奪ったりしてること、自分達はリザードマンによって殺された人達の遺品を探しにきたこと等、今までのいきさつを話した。

『なるほど、まだこやつらはそんな悪さをしておるのか。少し懲らしめてやらんといかんのぉ』

そう言ってドワーフ特有のスキル、敵を倒して隠し持っているものを吸い出すスキル、スポイルを生き残ったリザードマンにかけ槍で一突き。

リザードマンは呆気なく倒れリキはリザードマンの持ち物を吸い出した。

アクセサリー数個がでてきた。

『これも誰かの取ったんじゃろぅ、遺品の回収品として持って行きなさい』

ハリスはそれを受け取った。

そして他の倒れたリザードマンの持ち物からステラの装備一式がでてきた。

それからハリスは自分を探している仲間の声を聞いた。

『ハリスー!ステラー!』

アドロ達が近くに来ていた。

ハリスはアドロ達の呼ぶ声に応えた。

そして、ハリスとステラは無事に皆と合流できた。

サラたちはステラの怪我を心配した。

『大丈夫。傷は少し深いけど命にかかわるほどではないよ』

ハリスが皆にステラの傷の状態を告げた。

そしてハリスはギラン城主、盟主リキを皆に紹介した。

アドロ達はそれぞれがリキと側近に礼を言った。

サラはリキという名前に聞き覚えがあった。

『あの…』

サラはリキに話し掛けた。

『なんじゃ?』

『クラゥディ・Jをご存知ですか?』

『おぉ!貴女はクラゥディ殿をご存知か?今、何処におるのじゃ?教えてくれんか?』

『クラゥディは私の父です』

サラはニッコリ笑いながら言った。

『おぉ!お嬢さんでしたか、是非会いたいのじゃが…今、何処におられるんじゃ?』

『今、ハンターの仕事で胞子の海へ向かっています』

不安げな顔でサラは言った。

『なんと!!あんな危険な所に行っておるのか…、何人で行っておるのかな?』

8人です。サラは応えた。

私の父と叔父も一緒です。アドロはリキの顔を見て少々自慢げに言った。

『たった8人でか!!』

リキは更に驚いた。

あなたの父と叔父の名前は?リキはアドロの顔を見た。

ガルシニアとラシュです。

『おぉ!!これまたびっくりじゃ!!鋼の腕が四本か…8人という人数も解る気がするわい』

しかしリキは『うちの血盟員を50人ばかり集めてオーレンの街で待機させておいてくれ』

リキは側近の一人アルテアに言った。

『しかし盟主!オーレンは我がギランと対立している城です。まずいのでは?』

『私が話しを付けておく、心配するな』

リキは言った。

その時、気を失っていたステラの意識が戻ってきたのか呻きながら身体を動かしていた。

ステラの身体にかけたハリスのシャツがずり落ちた。

サラとティアラ、サリーは急いで下着姿だけのステラの身体を隠した。

男達は一斉にステラに背中を向けた。

『わしのような爺には目の毒じゃ…血圧上がって倒れちまうぞ…』

リキは頭をかきながら気まずそうに言った。

『ところで盟主さん?胞子はやっぱりとても危険な所なのですか?』

サラはくすっと笑いながらリキに聞いた。

『勿論オルフェンはとても危険なモンスターだ。それと同じくらいトリサリムトート(凶暴な蜘蛛のモンスター)も危険だな。普通のトリサリムと同じような姿をしているが普通のトリサリムより数倍はつよいぞ。そして奴らは蜘蛛のモンスター。足がやたらと早い。ウィンドウォークを使っても逃げきれるかどうか…』

『お父さん達その事知っているのかしら…』

サラの心配症がむくむくと首を持ち上げて来た。

『わしの命の恩人に恩返しできる時がきたようじゃな。クラゥディには昔攻城戦で何度も助けてもらったんじゃ』

そう言って側近のアルテアに城に戻って兵を集めてオーレンの町に待機させるように手配した。

アルテアはワイバーンに跨がりギランへ向けて飛び立った。

そしてリキはアドロ達の剣を見せてくれと言った。

アドロもスタッドもカタナ二刀、OE(オーバーエンチャント、武器の強化)無しだった。

『魔法の薬を振り掛けてやるからな』

そう言ってリキは作業を始めた。

少ししてアドロとスタッドにカタナが戻ってきた。

『一降りしてみなさい』リキが言った。

アドロとスタッドは剣を振り下ろしてみた。

『おぉ!!』

二人揃って声を上げた。

『すげぇや!!』

嘘の様に軽いのである。軽くなった分攻撃速度が早くなった。

更に攻撃力も上がっていると、リキは言った。

ハリスの弓は今のままが1番バランスがいい、と言って何もしなかった。

エリウスにはシールドの回避力、防御力 を上げた。

盟主!!有難うございます。皆が言った。

皆、大喜びだった。

リキは眼を細くして顔に深いシワを作って笑っていた。

『これから君達はどうするんじゃ?』

倒れているステラを見て皆に聞いた。

『一旦村に帰ります。ステラの怪我も治さないと…』

アドロは皆の顔を見ながら応えた。

『そうじゃな。そうしたほうがいい。とりあえず、この薬を塗ってあげなさい』

これは?サラが聞いた。

『痛み止めじゃ』

リキはそう言って、ハリスを見た。

『ハリスとやら、ギランの血盟に入ってみる気はないか?おぬしのような若い力が欲しいのじゃ』

リキは続けた。

『勿論、皆にもきてほしい』

アドロ達の顔を一人づつ見て言った。

考えておいてほしい。

そう言ってリキはハリスにある物を渡した。

『これは?』ハリスが聞いた。

『ゲートキーパートークンじゃ。それを使えば目玉が飛び出る程のアデナを使わなくてもゲートキーパーを利用できるぞ』

ゲートキーパーは村から村へ瞬時に移動できるものだが、とても高いお金を払わないと使えないのだった。

『血盟に入ってくれるのであればそれを使ってギランヘ皆できてほしい。トークンを使う者の身体に触れていれば皆、一緒にこれる。勿論、強制ではないからの。よく考えて返事をくれればいい』

そう言ってリキは目尻に深いシワを作って、また笑った。

『この子はわしがグルーディンまで送り届けてあげよう』

そう言ってワイバーンにステラを乗せるようサラ達を見た。

サラ達が装備を着せたステラを乗せてリキは先にグルーディンへ向かった。

『血盟か…』

アドロが一人言の様に呟いた。

『俺、入ってみたいな』ハリスが言った。

『皆でやってみないか?』ハリスが続けて言った。

『実は俺も入ってみたいなって思った』アドロも同じ気持ちだった。

エリウスもスタッドも大きく頷いていた。

『血盟ってお城攻めたりするんでしょ?相手はモンスターじゃないのよ!人間同士お互い殺し合うのよ!止めたほうがいいよ。それに遺品回収はどうするのよ!』

ティアラが怒った口調で言った。

『もちろん最後までやるさ』

スタッドが男たち皆の顔を見て言った。男たちは皆頷いた。

『リキさんもよく考えてくれって言ってたじゃない。じっくり考えた方がいいよ。私は反対だけどね!』

アドロを見ながらサラは言った。

とにかく、一旦帰ろう、ということになった。

サリーが『じゃ、ティアラ。リコよろしく』

『あっ!そうか!私パーティーリコールあったんだよね。あはは』

『ステラ行っちゃったよね・・・』

『リキさん大丈夫かしら・・・・・』

ティアラが心配そうにつぶやいた。



そのころリキは、ワイバーンの背中からずり落ちそうなステラを必死につかんでいた。

『重い・・・手が・・・痺れてきたぞ…』

ステラを落ちないよう、必死に掴んでグルーディンへ向うリキであった。

そして…

ギラン城主、ギラン血盟主のリキがグルーディンへ向かっているとき、ギランと敵対関係にあるインナドリル軍は、リキが不在な時を狙って、ギラン城奇襲の準備を進めていた。


続く…



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